令和2年12月3日中央区議会第4回定例会本会議において、政治的表現の自由の保障の範囲内である当該議員のツイートが、懲罰動議をかけられ、懲罰特別委員会(私も委員の一人として参加)を経て、結果的に戒告の処分(議長による戒告文の読み上げ)を受けることとなってしまいました。
戒告は、地方自治法上4段階ある議員への懲罰のうち一番軽い処分。
(心にもない)陳謝文を本人自身が本会議場で読み上げねばならない陳謝(三番目に重い処分)、出席停止(二番目に重い処分)、除名(一番重い処分)などにはならないよう死守できたことは、不幸中の幸いであったとは言え、政治的表現に対し懲罰が課せられてしまいました。
まずもって、中央区議会の表現の自由及び仲間の議員の名誉を守れなかったことを、心からお詫び申し上げます。
合わせて、コロナ禍であるにも関わらず、無為に時間を浪費した区議会運営がなされましたこと、一議員としてたいへん申し訳なく思っています。
無為に時間を浪費したとは、すなわち、一番軽い処分である戒告レベルの懲罰をかけるために、そもそも議案として提出をする必要があったのか。
本会議の席上など必要がなく、いつでも議長から本人を呼び出し厳重注意をできるわけだから、代替手段があった。議決を省略しうることがらに対し、わざわざ、議決を持ち出し、付託委員会で前もって審議されているから本会議を30-40分で済ませることができる内容のところを、懲罰動議のため6時間半も実際にかけてしまいました。
平常時ならともかく、このコロナ禍においては、政策立案の優先順位の誤りがあったと言わざるをえません。
多数派が気にいらないツイートを、数の力でねじ伏せてよいのか、私は、異議を唱えます。
悪法も法、当該本人は、戒告処分を正々堂々と受けられました。
以下が、戒告の対象となった当該本人記載のツイートの内容です。
このツイートが議会の品位を傷つけたとの理由で戒告処分をしたとのことでありますが、(言葉足らずのところはあったとしても)このツイートに対し、数の力で懲罰を課したそのことこそ、中央区議会の品位を傷つけたと申し述べたい。
ただし、一議員としてそれを止められなかったことは、猛反省いたします。申し訳ございませんでした。
他会派の幹事長が4名、懲罰動議の発議者に名を連ねられていたため、戒告とすることに疑問を抱きつつも賛成に回らざるを得なかった議員が多数おられることを信じます。このような議会を変えて行きましょう。あとひと頑張りです。
(余計な記載と思いつつも記載しますが、懲罰動議の発議者4名の他会派幹事長の方々も、当該本人を育てようというその思いもこの懲罰動議に一部あったとは感じています。かといって、残念ながら指導方法の一線を越えられています。)
少しだけ、収穫もありました。
懲罰特別委員会において、中央区議会の新たなルールが生まれたと考えています。
秘密会であるはずの「幹事長会」及び「議会のありかた検討会」の内容を公開してよいというルール。
今後、有効活用させていただきます。
********戒告処分となったツイート全文********
<当該本人が11月28日発信>
「教育委員会の委員が区議会で何の議論もなく再選されるのが違和感しかない。
少なくとも区民文教委員会に付託され審議されるべきでは。
ICT化も進む教育現場において、70代以上の委員の他に、若く知見のある候補者がいなかったのか、庁内で議論はされたのだろうか。
忖度にしか見えない。」