京大100人論文、
私が、最も悩んだテーマ。
自死の正当化に関し論じるテーマであったため、以下のように研究者とやりとりしました。
研究者からの発題:
演題名:自死を問う:生きる理由と死ぬ理由
1
私:自死の正当化を考えることができるのは、生があるからです。
よって、自死の正当化はありえません。
研究者:このコメント、最初あんまり理解できなかったのですが、
噛めば噛むほど、と言いますか
読んでいるうちに確かに…?と思いました。
でも生→死の変化って不可逆的かつ
必ず起こるものなので、自分で
そのタイミング選ぶ権利はあるのかな、とも思います。
すごく刺さりました。ありがとうございます。
私:刺して、ごめんなさい。なお、「自分でそのタイミングを選ぶ権利」もありえません。
自死されている方は、「権利行使」ではなく、自身の苦しみから逃れるためにやむを得ず、
あたかも出口を探すかのように向かわれているのだと思います。
真っ暗闇の中で、唯一光がさしている方向が、自死であるかのような。
救急・集中治療医の先生が書かれていますように(下に添付)、「死に向かわせるまでの理由」があります。
どうか、本研究により、それら理由を減らすことができるように生かして下さい。
最も重要な研究テーマの一つです。
がんばってください。
研究者:権利ではなく、それしか道がないときに自分で死ぬ、ということでしょうか?
この研究(研究というより、今の自分の中のもやもやですが)が
どういう形で死に向かわせる理由を減らすのか、見当がつきません。
自分で書いていながらなんですが、難しいテーマだな、と思っています。
ありがとうございます。
私:例えば、学び続けることは、「死に向かわせる理由を減らしてくれる」と考えます(演題No.113参照、後掲)。
本研究をされているときに、死にたいと思わなかったように。
以下、研究者との議論のようす。
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現場の救急・集中治療医のコメント
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