北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

私流、プレゼン四つのコツ

2013-11-19 23:37:29 | Weblog

 時々人前で話をする機会があって、日頃から上手なプレゼンとは何か、ということを考えています。

 ネットでもプレゼン向上術についてはいろいろな情報があって勉強になりますが、実際はやはり経験が大切で回数をこなしながら経験値を上げていくほかはありません。


 そこで私なりに納得している上手なプレゼンのためのコツをメモとして書き留めておこうと思います。


【1.話す内容はかたまりと小ネタの組み合わせで考える】
 まずは話す内容の構成を考えるのが最初ですが、考えなくてはいけないことは与えられた時間との兼ね合いです。

 たくさん時間をもらえるのは嬉しいのですが、まとまりとリズム感がないと、だらだらとした話になって、聴いている人が飽きてしまいます。まずは大きなかたまりとして、時間内にいくつのかたまりの話ができるかを考えます。

 テーマが決まっていればそれに沿って、また「テーマは何でも良いです」ということならば、プレゼン時間が30分で3つくらい、1時間だと4~5つといったところでしょうか。余りかたまりを多くすると一体何の話だったかが分からなくなるので、それくらいにまとめるように考えます。

 次にはそのかたまりにいくつのネタを用意できるかを考えますが、その場合のネタとは、一話が3~5分で話せるくらいの小話にまとめておきます。

 プレゼンとはつまり『一話5分程度の小話の積み重ね』というのが私の理解で、1時間のプレゼンということは、つまりは5分×12話ということにすぎません。
 話をしていて少し脱線することもありますが、そんなときも一話3分のネタを1つ2つ追加する、というイメージです。

 ですから話をする時は普段から3分でまとめられるような小話として話す練習をしておくと良いのです。

 この小話を100や200、いやいくつでも持つことが余裕のある上手なプレゼンのための資産となるでしょう。
 
 そしてそのためには本を読んだり人の話を良く聞いたり、現場を数多く見て自分なりの思索を深めておくことが必要です。そこに驚きや共感など自分なりの感動がなければ興味を持たれる話にはならないわけで、感動という視点で普段から物事を考える癖をつけるのが良いと思います。


【2.パワーポイントのスライドを使う】
 かたまりとあらすじから話す内容が決まれば、箇条書きにして書き出すことでパワーポイントのスライドを作ることができます。

 とくに図や表、写真などを入れると大いにイメージが伝わりやすくなるので、大いに使い方に慣れておきたいものです。

 スライドを使ったプレゼンで注意したいのは、時間のコントロールです。スライドを作ってしまうと、それに沿った話しには都合がよいのですが、脱線がしにくくなります。

 私の場合はスライド一枚では大体2分程度の話で計算して次へ進みます。これより短いとせわしない感じがするのと、長いと冗漫になる感じ。

 聴衆がスライドを見て内容を理解した頃には次へ行くというリズム感は案外大切です。

 全体時間のコントロールのために私は、全部のスライドを1シートに9枚くらい入る印刷をしておいて、一枚ごとに1分~3分と時間を割り振って、このスライドが終わったところで何分経過する、という目安をたてておきます。

 そして話をしながらときどき時計を見て、早すぎないか遅すぎないかを事前の予定と合わせながら調整します。時間調整は細かくやるほど、微調整がしやすくなるので、一枚ごとに終わり時間を決めておくのはとても有効です。


【3.寝てしまう人の対策】
 残念ながらどうしても話の内容に着いてこられなくて寝てしまう人が出てくることがあります。

 時々笑えるネタを入れたりして全体の緊張と笑いのバランスを取るように心がけてはいるのですが、どうしてもそういう人が出てくることがあります。

 寝る人が増えると会場全体が黒っぽくなるので分かります。

 会場が黒っぽくなるというのは、顔をこちらに向けているはずなのが、頭の髪の毛がたくさん見えるようになるからです(笑)。

 話している最中にもしそういうことが起きたら、話ているネタは短めに切り上げてしまいます。そして、あえて押し黙る沈黙を長く取って、聴いている人たちが(あれ?一体どうしたんだ?)と一瞬緊張してざわつくような時間を作ります。

 すると寝ていた人たちも「おや?何か様子が変だぞ」と目を覚まします。そうしたらやおら次の小話に切り替えて会場の気分をリフレッシュするのです。

 少し寝てくれるとちょっとした眠気が取れるものなので、目を覚ました瞬間に興味深い話で惹きつけることができればまた会場の空気はこちらのものになります。

 ここ一番で誰もが笑うとか惹きつけるような鉄板ネタを用意しておくと良いでしょう。


【4.話し方の工夫】
 さて、話し方で言うと、マイクを使ったとしても壇上で話をするときは腹筋を使って朗々と発生しなくてはなりません。

 これは息をしながら話したり原稿を読み上げるのとは全く違うので、大きな声で長時間話すことは発生練習が必要です。

 また、伝えたい大事なことは声の高さを上げることが効果的です。テレビショッピングの「ジャパネットたかた」の高田明社長が商品を紹介する時はまさにそのとおりです。

 アピールしたい度合いで声の高さと強さを上げているのは実に上手だなあと思うのですが、実際、高田社長などはあのプレゼン一本で実際に商品を買ってもらうわけですから、上手の極みなわけです。

 プレゼンが上手だと思う人の様子を見て、効果的なポイントを見つけてそれを真似るということは上達のための近道です。


 小ネタの作成は、導入から落ちまでを3分~5分にまとめたものをたくさん作っておくと、飲んだ席などでのコミュニケーションづくりにも役に立つでしょう。

 プレゼンの練習と思って試してみてください。

 プレゼンのコツはまだまだあるのですが、今日はここまで。

 

コメント
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