【金山湖周辺 国土地理院地図】
昨夜は金山湖畔のログホテル・ラーチに宿泊。
金山湖の対岸には、映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地になった幾寅駅があるので久しぶりに見てみることにしました。
金山湖には湖のほぼ真ん中あたりに、東西を結ぶ鹿越大橋がかかっていて、これを渡って東岸へ移ります。
東岸には岸辺に駐車場が整備されていて、冬はここに車を止めてワカサギ釣りが楽しめるとのこと。
平成28年の洪水で、金山湖には土砂が流入してワカサギが全く釣れなくなっていたのですが、10か月前の今年の冬には少し戻ってきた、という情報もありました。
年が明けたら、仲間たちとワカサギ釣りに来ようと思っています。
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さて、湖に別れを告げて空知川の上流を目指し、幾寅の集落にあるのがJR幾寅駅で、ここが「鉄道員」という映画のロケ地になったのです。
今でも駅前には撮影時に建てられた床屋や飲み屋のセットがそのまま残されていて、映画を見てから来ると楽しめます。
また幾寅駅は表に、映画の中でつかわれた「幌舞」という駅名看板が掲げられていて、そのままになっているのもしゃれっ気があります。
駅舎の中には、映画ゆかりの品々を展示する展示コーナーがあって、主演だった高倉健さんが映画の中で来ていたコートなどが飾られています。
駅舎から外へ出て階段を上りホームに上がってみると、そこからまっすぐに伸びる鉄路が郷愁を誘います。
ところで、線路の上が全く除雪されていなくて、汽車が走った形跡がありません。
時間が早すぎるわけでもないだろうに、と思って駅の時刻表を見てみると、下の方に赤い文字で「平成28年8月に発生した台風の被害により新得~東鹿越は当面の間バスによる代行運転となります」と書かれています。
そうか、現在丁度この区間は汽車の車両が走っていないのでした。
寂しさが余計に募る、雪の降り積もる線路でした。
ところで、まちづくり的に言うと、こういう出来事が地域の思い出としてだけではなく、どうやって後々まで経済的な恩恵を残せるのか、と考えてしまいました。
次々に目新しいことに追われてしまう現代人に、過去の出来事をアピールする方法…。
現役の線路と駅舎が駅名まで映画のままで、当時の雰囲気をそのまま残している粋な計らいです。
そういえば高倉健さんは、増毛でも「駅」という映画に出演されていました。
北海道、駅、映画…などに共通のイメージがありそうなのですがねえ。