北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「いつかそのうちに」はいつまでも来ない

2019-04-12 23:45:09 | Weblog

 

 先日亡くなった現役職員のお通夜があって、行ってきました。

 生前は仕事でもお世話になりましたし、趣味の釣りでも話が合って、いくつか釣りのポイントを教えてもらった仲でした。

 それが左腕の神経にガンが見つかり、手術をせざるを得なくなりましたが、そのために腕の腱を切除して左の手首が思うように動かせなくなりました。

「こんな風になったので、もうフライフィッシングはできないと思います。なのでこの熊スプレーセットは差し上げます」

 そういって彼は、熊スプレーとホルダーと腰に巻くベルトをセットでくれました。

 これが彼の遺品になる日が来るとは思わなかった。


「イトウって、最後は自分の足元の水辺にずるずると引き上げるんですが、普通の魚なら横になるところが、図体が太いのでそのまま上がってくるんですよ!」と、猿払の沼で、フライでイトウを吊り上げて感動していた彼。

「いつか一緒にイトウ釣りに行こう」と言ったけれどかないませんでした。

 物事は思い立った時にやってしまわないといけませんね。

「いつかそのうちに」はいつまで経っても、その日は来ないのだということを改めて思い知りました。

 
 今日の通夜の会場には、先輩を慕う後輩の姿も多く見られました。

 振り返ると、誠実だった人柄が皆に好かれる人でした。

 Kさん、お疲れさまでした。ご冥福を心からお祈りします。 合掌
 

  

コメント
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