ブラックホールの直接観測による写真撮影成功の記者会見が今日の22時から行われました。
一般相対性理論を提唱したアインシュタイン本人ですら、「理論ではあるけれど実際にはないよね」と思っていたブラックホールが、観測研究の結果、『どうやら本当にあると思ったほうが説明できる』という段になり、電波望遠鏡の観測結果の視覚化という形で写真が撮れたという話。
調査機材の性能向上と、世界中の電波望遠鏡のネットワークで観測精度を上げたということが時代の進歩ですね。
事前のシミュレーション画像と極めてよく似ているという点もすごかった。
そしてそういう成果もすごいのですが、この記者会見をTBSネット中継で1時間以上もずっとリアルに観られるということもすごい。
記者さんたちからの質疑応答も生で見られて、ライブ感が半端ありません。
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面白かった質疑応答がありました。
記者「この発見は、我々の普段の暮らしにどのような影響がありますか?」
答え「直接には…ありません(笑)。でも改めて我々の天の川銀河の中心にもブラックホールがあるという確信にもつながりました。ブラックホールと銀河の成りたちは非常に関係が深いので、天の川銀河がどのようにできてどうなるのか、ということもわかってくるのだと思います」
記者「改めて、今回の成果の意義を一言でいうと?」
答え「百聞は一見に如かずで、ブラックホールから光が出ていない、ということを直接見ることができました。天文学者が百年かけて求めてきたジグソーパズルの最後のピースを埋めることができた、ということだと思う」。
子供の時に、『強力な電波源であるクエーサーが謎の天体』という記事を読んでワクワクしたり、今やそれがブラックホールのある活動銀河核だということがわかってきたり、と謎がどんどん解明されていく様をリアルに体験できるのは素晴らしいですね。
いい時代になりました。やっぱり長生きはするものです。
健康に気を付けましょうね。