北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

これからの地方議会のあり方を考える

2019-04-04 23:51:51 | Weblog

 

 いよいよ今週末の日曜日は統一地方選の投票日。

 週末はいろいろあるので、妻と一緒に期日前投票に行ってきました。

 本来ならば、北海道知事、道議会議員、札幌市長、札幌市議会議員の4つの投票をするところですが、わが西区は市議会の定数と立候補者数が同数のために選挙はなくて、立候補者は全員当選です。

 今や人口減少で、議員の成り手も減っていると報道されています。

 確かに政令市など大きな自治体の議員さんであれば、それなりのお給料ももらえるので、なれるものならなりたい、という人まだ多そうですが、人口の少ない地方の自治体となれば給料も少なくて、専業で議員を行っていても家族を養うのは大変というところも多いことでしょう。

 それがために若い人が議員になろうとしない、なれない、というのでは、若い人たちの声を自分のこととして政治に反映してくれる方がいなくなってしまいます。

 私は個人的には、もうそのような成り手の少ない自治体では給料(=議員歳費)を廃止して、全部ボランティアでやる、ということもあるように思います。

 実際アメリカの地方都市などでは、首長も議員もみなボランティアで無給というところがあり、行政実務のトップは市長ではなく、シティマネージャーと呼ばれる職業の方がそれなりの給料で運営を行う、というところがあるのです。

 首長の腕の見せ所は、どれくらい優秀なシティマネージャーを連れてくるか、ということになるそうで、自治体をマネジメントするという仕事が確立していて、またそのための能力評価も確立しているということでしょう。

 人口が減り続ける地方の町村では、いつしかそのようなことも考えなくてはならないでしょうし、そうして無償の人たちによる議会は、仕事のある日中ではなく夜開催で、それならば住民も議論を傍聴しやすい、という利点もあります。

 問題は、ボランティアという形で考え方がしっかりしているような方が議員になってくれるかどうか、ということですが、まさにそこでこそ、その地域の民主主義が試される、一人一人が地元のことに真剣になるような機運づくりが大切になってくることでしょう。

 首長の存在意義は、その人を尊敬して言うことを「もっともだ」と聞いてくれる人を増やすことであると言えるでしょう。

 そういう意味では、人気者であることと、行政能力をはっきりと人で切り分けているとも言えるわけです。

 日本の選挙は、当選するためには人気が必要ですが、そのまま行政トップの役割を担うというところで、当選と行政の両方の能力を備えていなくてはならない人を求めるという意味で、疑問符が付くような方もときどき見かけることもあります。

 さて、自分が未来を託せる人は誰でしょうか。

 期日前でも当日でも、選挙は必ず行きましょう。

 知事選と道議選、そして札幌市長選の投票を終えて、無事期日前投票は終了です。

 

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