今日は奈井江町で、所属している「北海道そば研究会」の総会がありました。
昨年の収支決算は、それまでの繰越金を大きく減らす結果になりましたが、これは9月に予定されていた空知そば会が地震のために中止になり、その分の売り上げが少なかったことが理由として挙げられました。
今年こそは、という気持ちもありますが、この「空知そば会」というイベント自体が、自治体からの交付金が打ち切られたことで存亡の危機に瀕しているのだと。
「最近の空知地域は、蕎麦よりもワインの方を売り出そうとしている印象ですね」とは地域の事情通の話。
自治体のトップが変わると、イベントやその対象への関心の度合いが変わってしまうということはよくあることですが、そのときの判断基準は「単純に予算を少なくしたい」という一点であることも多いのです。
蕎麦振興のイベントであれば、たとえば行政が30万円の補助を行えば、それに参加する蕎麦打ち同好会が集まってきて、蕎麦粉を買ったり野菜を買ったりしてお金が動き、参加する人たちが財布の紐をゆるめて蕎麦を買う、といった経済活動が誘発されて、予算の数倍の経済効果があるものです。
経済が縮んでゆくということは、種銭の節約だけではなく、そうした経済の誘発ができなくなって行く過程なのですが、背に腹は代えられません。
地域にとっては苦しいところです。
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さて、総会の後はお楽しみの上級者が打った蕎麦で昼食を取る運びなのですが、今年は少々趣向を変えて『蕎麦粉の違いが判りますか大会』を行いました。
これは、6種類の蕎麦粉を打ち分けて、それぞれを少しずつ食べてみてどの品種の粉であるかを当ててみよう、という蕎麦粉の銘柄当てクイズ大会。
上級者によって打ち分けられた粉は、①キタワセ、②キタノマシュウ、③ボタン、④レラノカオリ、⑤奈川在来、⑥モンゴルの蕎麦粉、という6種類。
正解の数に応じて商品も当たるというので、皆さん面白がってチャレンジをしました。
上級者によって上手に茹でられた6種類の蕎麦をザルに盛って、皆一斉に箸をつけましたが…、「うーん、わかんない」と皆お手上げ。
「普段食べ慣れているボタンくらいわからないものか」「いや、モンゴルは美味しくないんじゃないか」など、意見を交わしながら、自分の考えを投票してゆきますが、正直言って、もう勘でしかありません。
「蕎麦汁も美味しいんだけど、これをつけると皆同じ味に感じちゃうね」
投票を集計して答え合わせをしてみると、6問中3問正解者がトップでただ一人。
続いて2問正解者が二人。私は1問正解となりましたが、全く確信はないわけで、単なる偶然にすぎませんでした。
まあたまにはこういう余興も面白いものですね。
【正解はこちらでした】
「この蕎麦は美味しいねえ」などと言っても、これだけ蕎麦に接する機会が多い人たちが集まっても、蕎麦粉の違いまではなかなか分からないものだということがよくわかりました。
まあ裏返せば、それだけレベルの高い蕎麦粉ばかりだったということでもあるのですが。
さて、今年も蕎麦打ちで仲間と一緒に遊びましょう。