天神イムズホールで行われた、
『柳家小三治独演会』に行ってきました。
イムズの中はこんなイルミネーションでした。
さて、独演会の前座をしてくださったのが、
真打の柳家禽太夫さん。
『元犬』をやってくださいました。
八幡様の境内を住処としている犬シロが、
参拝者に大層可愛がられて、
真っ白で一筋も違う色の毛が入っていないから
「生まれ変わったら人間になれるよ」と
言われ続けてきたのですが、生まれ変わるには
一度死ななきゃならないということに、
はた、と気づきます。
死んでからじゃ嫌だ、今人間になりたいと思いつめたシロは、
毎日裸足で、ったって犬なんだから裸足なんですけど、八幡様にお参りに行きます。
そして、満願叶って21日目の風の強い日、毛が全て抜けて人間になりますが、素っ裸。
仕方なく奉納手ぬぐいを腰にまいておりますと、通りかかったのが口入れ屋さん。
田舎からやってきたのはいいが、身ぐるみはがされて困っていたんだろうと
勝手に思い込んで家に連れて行ってくれます。ふんどしから着物まで揃えてくれたのはいいのですが、
ふんどしをくわえて振り回したり、着方もまるっきり分からなかったりでやることなすこと目茶苦茶。
しかし、近くの・・・ご隠居だったかな?(ごめんなさい如月が思い出しつつ書いているので
高座そのままに書けていません。)が、変わった奉公人が欲しいと言っていたので
ちょうどいいだろうと仕事を紹介してくれます。
彼に「生まれは?」と聞くと「蔵前のゴミ溜めで生まれた」
「え!・・そうか、ゴミ溜めのような家で生まれたと言うのだな、謙遜をして言うとは偉い」。
「両親は?」「両親て何ですか」。「男親は?」「あー、オスですか」「オイオイ」「どのオスか分かりません」
「女親は?」「メスは私らを置いて、他のオスとどこかへ行っちゃいました」
「ご兄弟は?」「三匹です。一匹は大八車に轢かれてしまいました。
もう一匹は酔っ払いが酔ったいきおいで川の中に投げ込みました」
「お前さんの歳は?」「三つです」「三つってことはないだろう、多分二十歳くらいだろうな」
「名前は?」「シロ、です」「白・・と有るだろう」「いえ、只のシロです」「そうか、只四郎か、イイ名前だ」
「お前がいると、夜も気強い」「夜は寝ません。泥棒が来たら、向こうずねを食らいついてやります」
「気に入った。居て貰おう。ところで、のどが渇いたから、お茶にしよう。
チンチン沸いている鉄瓶の蓋を取ってくれ、・・・早く」と言われて犬の時のチンチンをする。
「用が足りないな。ほうじ茶が好きだから、そこの茶ほうじを取ってくれ。茶ほうじダ」「?」
「茶ほうじが分からなければ、ほい炉。ホイロ」「うー~」。「ホイロ!」「ワン」。
「やだね。(女中の)おもと~、おもとは居ないか」「元犬です」
元は上方落語だったらしく、いつも検索させてもらっているサイトには、ありませんでした。
で、別のサイトを参考に思い出しつつ書いているので、ところどころ今日話してくださったところと
違う場所があります。ごめんなさい。
小三治さんの噺は、また明日。
『柳家小三治独演会』に行ってきました。
イムズの中はこんなイルミネーションでした。
さて、独演会の前座をしてくださったのが、
真打の柳家禽太夫さん。
『元犬』をやってくださいました。
八幡様の境内を住処としている犬シロが、
参拝者に大層可愛がられて、
真っ白で一筋も違う色の毛が入っていないから
「生まれ変わったら人間になれるよ」と
言われ続けてきたのですが、生まれ変わるには
一度死ななきゃならないということに、
はた、と気づきます。
死んでからじゃ嫌だ、今人間になりたいと思いつめたシロは、
毎日裸足で、ったって犬なんだから裸足なんですけど、八幡様にお参りに行きます。
そして、満願叶って21日目の風の強い日、毛が全て抜けて人間になりますが、素っ裸。
仕方なく奉納手ぬぐいを腰にまいておりますと、通りかかったのが口入れ屋さん。
田舎からやってきたのはいいが、身ぐるみはがされて困っていたんだろうと
勝手に思い込んで家に連れて行ってくれます。ふんどしから着物まで揃えてくれたのはいいのですが、
ふんどしをくわえて振り回したり、着方もまるっきり分からなかったりでやることなすこと目茶苦茶。
しかし、近くの・・・ご隠居だったかな?(ごめんなさい如月が思い出しつつ書いているので
高座そのままに書けていません。)が、変わった奉公人が欲しいと言っていたので
ちょうどいいだろうと仕事を紹介してくれます。
彼に「生まれは?」と聞くと「蔵前のゴミ溜めで生まれた」
「え!・・そうか、ゴミ溜めのような家で生まれたと言うのだな、謙遜をして言うとは偉い」。
「両親は?」「両親て何ですか」。「男親は?」「あー、オスですか」「オイオイ」「どのオスか分かりません」
「女親は?」「メスは私らを置いて、他のオスとどこかへ行っちゃいました」
「ご兄弟は?」「三匹です。一匹は大八車に轢かれてしまいました。
もう一匹は酔っ払いが酔ったいきおいで川の中に投げ込みました」
「お前さんの歳は?」「三つです」「三つってことはないだろう、多分二十歳くらいだろうな」
「名前は?」「シロ、です」「白・・と有るだろう」「いえ、只のシロです」「そうか、只四郎か、イイ名前だ」
「お前がいると、夜も気強い」「夜は寝ません。泥棒が来たら、向こうずねを食らいついてやります」
「気に入った。居て貰おう。ところで、のどが渇いたから、お茶にしよう。
チンチン沸いている鉄瓶の蓋を取ってくれ、・・・早く」と言われて犬の時のチンチンをする。
「用が足りないな。ほうじ茶が好きだから、そこの茶ほうじを取ってくれ。茶ほうじダ」「?」
「茶ほうじが分からなければ、ほい炉。ホイロ」「うー~」。「ホイロ!」「ワン」。
「やだね。(女中の)おもと~、おもとは居ないか」「元犬です」
元は上方落語だったらしく、いつも検索させてもらっているサイトには、ありませんでした。
で、別のサイトを参考に思い出しつつ書いているので、ところどころ今日話してくださったところと
違う場所があります。ごめんなさい。
小三治さんの噺は、また明日。