ニコチアナ (角川文庫 か 42-2) 価格:¥ 780(税込) 発売日:2008-08-25 |
煙草は、元々アメリカの原住民が、呪術的な儀式に用いたのが発祥であった。
だが、現在は人類の健康を侵すものとして忌み嫌われるものとなっている。
これらが、侵略され搾取されてきた人々の四百六十八年の大魔法によるものとしたら?
という単純な物語だと感想も簡単でいいのになー(苦笑)
火を使わない無煙煙草の開発やニコチンテロ、煙草の疫病の大量発生など、
様々な出来事が並行して起き、時代が良くも悪くも変わっていきます。
果たして新しい世代は、世の中をより良く変えていけるんでしょうか?
一つ一つの出来事を多面的に見ているので、単純に物語を解釈することはできません。
というよりも、それぞれが見たいように読める作品でもあるのではないでしょうか?