『うずら大名』畠中恵

東豊島村の吉也は、村組頭六郎と神田に向かう道中、辻斬りに追われているところを二人の武家に助けられた。

実は、吉也と二人の武家は、子どもの頃に同じ道場に通う者同士だったのだ。

大人になった彼らは、世を揺るがしかねない事件を解決することになる。

事件を起こした者たちは、確かに犯罪を犯したのでしょうが、もしかしたら、吉也や二人の武家が同じ状況に追い詰められていたかもしれないと思うと、心穏やかではいられませんでした。
たまたま、運が吉也たちと犯人を分けただけなのかもしれません。