こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『少女小説から世界が見える ペリーヌはなぜ英語が話せたか』川端有子

2016-02-21 19:22:51 | 読書感想
「若草物語」「家なき娘」「小公女」「赤毛のアン」「あしながおじさん」などをテキストに、彼女らの物語から見えてくる時代背景を見出した研究書です。

主人公となった少女たちは、大抵が自由奔放でジェンダーフリーの存在だったものが、経験や社会の要請によって、その時代時代の理想の女性像の型にはめられ、そこを安住の地として終わってしまうのですね。
少し寂しさも感じます。

そういや私は「長靴下のピッピ」が「赤毛のアン」よりも好きでした。
幼心に、そういうものを感じていたのでしょうか?

今の少女小説がどのような背景を持つのかも、気になるところです。
コメント
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