『そいねドリーマー』宮澤伊織

半年、眠れない生活をしていた女子高生・帆影沙耶は、ある日、保健室のベッドで倒れ掛かってきた女生徒によって、久々に安眠をもたらされた。

彼女の名前は、金春ひつじ。
彼女が添い寝すると、どんな人でも眠らせる事ができると言う。
しかも彼女は、眠りの世界であるナイトランドにおいて人の眠りを蝕むという睡獣を、ナイトウォーカーの仲間たちと、退治しているらしい。

初めは仲間になるのを拒否していた沙耶も、眠りの誘惑に勝てず仲間に入るが、しばらくして不審な男に不思議な警告を受ける。

夢の世界で次々と睡獣を倒していく物語と思っていたら、意外な展開が待ち受け、結末も思いがけないものでした。
ハッピーエンドのような、厳しい現実が待ち受けているようにも思えるもので、面白く読めました。