ほとんどの仕事は機械が行い、働く人「生産者」が1%になった近未来。
二十代女性であるところの目黒ナツは、とある切実な事情から、胡散臭いが最低賃金が一応保証された私営の職安で勤め始めた。
所長はスコティッシュフォールド(生猫)オス三歳。
副所長が異常に機械を苦手とする大塚晴彦。
紹介する仕事は、ほとんど自動化された日本食レストランで、演出としているだけの仕事とか、防犯カメラに映り込む事で、プライバシー保護を盾にしてデータ解析をかけられないようにする仕事とか、妙なものばかり。
目黒の前職、公務員でさえ、今の感覚では妙すぎるのだから、当然とも言える。
やって来る客も、消費者運動というデモをやっているものの、腰の据わっていない若者とか、シングルで自分だけの遺伝子の子どもを持つために仕事が欲しい、という生活に切迫していない時代ならではのもの。
そのフワフワした世界に、居心地の悪さを覚えました。
何より嫌だったのは、未来の本事情ですかね。
やはり、作家さんは大変だとは思いつつも、生身の人間がウンウン苦しみながら生み出したであろう今の本が好きです。
こう書くと、サディストみたいかな?(笑)
それはともかく、今回も不思議な世界を創り出して下さった柞刈さん。
とても奇妙な感覚を味わえて、楽しめました。
二十代女性であるところの目黒ナツは、とある切実な事情から、胡散臭いが最低賃金が一応保証された私営の職安で勤め始めた。
所長はスコティッシュフォールド(生猫)オス三歳。
副所長が異常に機械を苦手とする大塚晴彦。
紹介する仕事は、ほとんど自動化された日本食レストランで、演出としているだけの仕事とか、防犯カメラに映り込む事で、プライバシー保護を盾にしてデータ解析をかけられないようにする仕事とか、妙なものばかり。
目黒の前職、公務員でさえ、今の感覚では妙すぎるのだから、当然とも言える。
やって来る客も、消費者運動というデモをやっているものの、腰の据わっていない若者とか、シングルで自分だけの遺伝子の子どもを持つために仕事が欲しい、という生活に切迫していない時代ならではのもの。
そのフワフワした世界に、居心地の悪さを覚えました。
何より嫌だったのは、未来の本事情ですかね。
やはり、作家さんは大変だとは思いつつも、生身の人間がウンウン苦しみながら生み出したであろう今の本が好きです。
こう書くと、サディストみたいかな?(笑)
それはともかく、今回も不思議な世界を創り出して下さった柞刈さん。
とても奇妙な感覚を味わえて、楽しめました。