こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

きみが見ているサーカスの夢

2007-06-25 00:00:00 | 未分類
谷山浩子さんの『きみが見ているサーカスの夢』を読みました。
コバルト文庫から、10年ほど前に出版されたものです。

ある日、一人の男子生徒が忽然と姿を消した。女の子から人気のあった紺野貴史。
彩の同級生の真希が告白した相手だ。
学校中が騒然とする中、今度は真希が失踪した。
そして、学校中の生徒が次々と行方不明になっていく。

犯人はピエロ、何もかも、寂しい心が生み出した夢が原因。
彩は、おじの塔也たちの助けを得て、生徒たちを助けに行く。

読みながら、その孤独感に胸が締め付けられるような気分になりました。
孤独な人に無関心であることが、当たり前にならない世の中でありますように。

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薬師アルジャン 5巻

2007-06-23 00:00:00 | 未分類
山下友美さんのコミックス『薬師アルジャン』5巻を読みました。

アルジャンは、ベアゾル国の城御用達の天才薬師であり、プリムラ姫の元毒見役。
幼い頃から毒を食し、体そのものが猛毒となり、生き物に触れると、それを殺してしまう体質に
なってしまっていた。
体を無毒化する方法があると知り、アルジャンは旅に出た。
各地を巡るうちに、隣国も様々な問題に悩まされており、それにつけこむ者も多いことが分かる。
そんな中、プリムラ姫は、誠実で公平で思いやりのある態度で、敵の心さえつかんでいく。

小国でありながら豊かであるため、ベアゾルは絶えず隣国に狙われ、政略結婚をほのめかされ、
今回も新たな敵が現れる。

姫とアルジャンの恋の成就も念願ですが、姫が隣の国々との和平をどのように取り結び、
人を憎む心を解いていくのか、それが楽しみです。

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浪漫狩り 7巻

2007-06-22 00:00:00 | 未分類
岩崎陽子さんのコミックス『浪漫狩り 7』と『浪漫狩りZERO』を読みました。

世界を終わらせるために、那珂川を案内役に大陸に渡った篠原。
「神」になることを欲して、その力を操ろうとする箆き宮大佐。
那珂川を救うために、不本意ながら大神と手を組んだ遼太郎。
主要登場人物総集結で、怒涛のように物語の集結に向かって話が展開していきます。

あまりの急展開に、ついていくのがやっと。
でも多分、誰もが納得できる終わり方ではあると思います。
もうちょっと、じっくり書き込んでもらいたかったけれど、急に、あと一年で締めてくださいと
言われたそうなので、全てのエピソードにきっちりケリがついたのは、良かったと思います。
同時発売の『浪漫狩りZERO』の方は、初めの出会いから、那珂川が軍人だということを
遼太郎が知っているという設定で、また違った性格が現れて、これはこれで面白いです。

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黄金蝶ひとり

2007-06-21 00:00:00 | 未分類
太田忠司さんの『黄金蝶ひとり』を読みました。

白木垙の両親は新婚旅行の名目で、海外旅行をするのが大好きで、今回で五回目の旅行をしようとしている。
今まで同行していた洸だが、彼らの行くところは大抵変なところで、遭難寸前までいったところもあり、
今回は留守番することを主張した。だが、小学五年生ということは、まだまだ両親には心配な年齢らしく、
父方の祖父の元へ行くこととなった。
祖父が引き受ける条件とは、茶木村の祖父の家まで一人で来ること、祖父の仕事を手伝うことだった。

新幹線で一時間、急行に乗り換えてまた一時間、さらに駅前からバスに乗って急勾配の山道を四十分、
その上、山道を徒歩で一時間以上。茶木村は、とんでもない田舎だった。

万能学というものを村人に教えている祖父、山を守るテツという存在、アサギマダラ、鍾乳洞。

確かに、「ミステリー」や「謎」 「秘密」が大好きな子供たちには、宝箱のような物語です。
そして、最後に明かされるもう一つの謎。大人になるに従って解明されるなんて、
なんて素敵な謎でしょう。
大人も、懐かしさと共にワクワクさせられる、とても素晴らしい物語です

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しゃばけ

2007-06-20 00:00:00 | 未分類
畠中恵さんの『しゃばけ』を読みました。

廻船問屋長崎屋の若だんなは、病弱で何度も死に掛けているため、両親ともに過保護で、
ほとんど外出できない毎日を送っている。
ひとつ不思議なのは、若だんなには妖の者が見え、家で幼い頃から若だんなの世話をしている手代二人も、
妖の者なのだ。
ある夜、二人の手代にも内緒で出歩いていると、殺人現場に出くわしてしまった。
その場では、逃げ出すことができたものの、その後薬種問屋ばかりを狙った連続殺人事件では、
長崎屋も薬種問屋を兼業しているために、若だんなも襲われてしまった。

犯人が求めている薬とは何なのか?その実体は?
何度も寝込みながらも真相をつきとめようとする若だんなが、そんなにも事件の解決にこだわるのは
なぜなのか?その純粋な思いに、感動を覚えました。

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