石黒達昌さんの『人喰い病』を読みました。
低体温症の女性を治療しようと、様々な調査をしているうちに出会ったその一族の謎『雪女』
数週間から二ヶ月間で確実に死に至る奇病「全身性皮膚潰瘍症」の原因をつきとめようと
我が身の危険をかえりみず研究する医師たちの物語『人喰い病』
迷った山の中で腰を落ち着けた鍾乳洞で見つけた、雌雄同体らしい神秘的な水蛇の観察と捕食『水蛇』
蜂に付きまとわれ、日常生活も送れなくなった男の末路『蜂』
どれも不思議でありながら、主人公はしっかりと現状を分析して冷静なところが共通していて、
理系小説と銘打たれるゆえんだなぁ、と感じました。
ちょっと、とっつきにくいかもしれませんが、読み出すと面白かったです。