山口仲美さんの『犬は「びよ」と鳴いていた 日本語は擬音語・擬態語が面白い』を読みました。
たまたま見た「週刊ブックレビュー」で紹介されていました。
さて、日本語には、擬音語・擬態語が多く、発音の響きが意味に直結しているため、
外国人は感覚として分からず、とても困るそうである。
また、翻訳者たちも、英語や中国語などに該当する語が存在せず、
それに近い普通の語に置き換えて翻訳するため、本来の情緒が失われてしまうという。
この本では、犬・猫・ねずみ・牛・馬・狐・モモンガ・ツクツクボウシなどの鳴き声の、
昔から今に至る変化を分析している。
犬が昔、人に飼われるまでは「びよ」という鳴き方をしていたのは知っていましたが、
日本人の身近に存在したこれらの生き物の声が、これほど多くの聞き方をされていたということが、
面白いです。
ただ、生き物の擬音語・擬態語の由来にも興味が出てきたので、
次は、そういう本を出していただきたいものです。
あ、もうそれは辞典になってしまいますか?