こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

ちょちょら

2011-06-16 00:00:00 | 未分類
畠中恵さん『ちょちょら』を読みました。

間野新之助は、播磨の国、多々良木藩の江戸留守居役を拝命した。
それは、兄と同じお役目をこなせば、兄が自刃した理由が分かるかもと思ったからだ。

現在、多々良木藩は関東諸河川普請手伝いを、幾つかの藩と命じられている。
その額、五千両。

さらに今、内々に新たなお手伝い普請の話があがっているという。
多々良木藩は、それから逃れることができるのか?

兄と比べて、平々々凡々々と言われる新之助ですが、実はもっと大切な面が優れていました。
まだまだ新人で頼りない面もありますが、将来、大物になるかもしれません。

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踊るジョーカー

2011-06-15 00:00:00 | 未分類
北山猛邦さん『踊るジョーカー』を読みました。

とても気の弱い音野順は、名探偵である。
友人で推理作家の白瀬は、その才能を見込んで、仕事場の一角に探偵事務所を開いた。

舞い込んだ依頼は、殺人にトランプを刺したナイフを使用した密室事件や、
豪邸から次々と無くなる何処にでもある時計など。

尻込みし、泣き言を言い、推理に消極的な音野を励まし、時には強引に現場に連れて行く白瀬。

態度とは裏腹に、見事な推理を見せてくれる音野に、面白さを感じます。

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思い出探偵

2011-06-14 00:00:00 | 未分類
鏑木蓮さん『思い出探偵』を読みました。

車にはねられて死んでしまった飼い猫の遺品、鳥の羽と爪が入ったペンダントトップ。
探す相手は、それを落とした時に喫茶店に預けてくれた人。
他人には、とてもきれいだとは思えないものを「大切なもの」と思ってくれた相手。

様々な思い出の品々、温かな人が現れる一方、探偵の一人・佳菜子の残酷な思い出も描かれます。

人生の深さ、光と影を描いた温かな作品だと思います。

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ピースメーカー

2011-06-13 00:00:00 | 未分類
小路幸也さん『ピースメーカー』を読みました。

中高一貫教育で知られた伝統ある<赤星学園中等部・高等部>では、
何故か伝統的に文化部と運動部の戦いが続いている。

林田良平の六歳上の姉、みさきは、この中学校で運動部と文化部を結びつける
平和の使者<ピースメーカー>を任され、それを見事に全うした。

その頃、みさきが所属していた放送部に良平が入部することになったのは、
元々、小学校で放送委員をやっていた事と、みさき自身に<ピースメーカー>になってほしいと
頼まれたからだ。

友人のケンちゃんと一緒に、学校内の様々な対立をどのように解決していくのか。
ハラハラドキドキしつつ、楽しませていただきました。

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幻想郵便局

2011-06-12 00:00:00 | 未分類
堀河アサコさん『幻想郵便局』を読みました。

山の上にある、登天郵便局。
就職活動がうまくいかなかったアズサは、「探し物」の特技が認められて(?)
この郵便局のバイトをすることとなった。

幽霊の友人ができたり、狗山比売と山上の土地の権利を争ったりと、非凡な経験を積むのですが・・・。
この郵便局の人々は、どんなに時が経とうと、何が変わろうと、いつも同じなんだな、と思い
安心して涙が出そうになりました。

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