こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

風の邦、星の渚 レーズフェント興亡記

2011-06-18 00:00:00 | 未分類
小川一水さん『風の邦、星の渚 レーズフェント興亡記』を読みました。

モール庄の近くの泉にいるレーズは、遠くから来てここに居つき、一人ではここから離れられない者だという。
そして彼女は、孤独を慰めてくれる町をここに作って欲しいと言った。

フェンキハウゼン男爵ヴォルフラムの子、ルドガーは、モール庄の荘司という名目で、
この地に流され、彼女に出会った。
彼女に言われるまでもなく、ルドガーの夢は異邦人が退けられたりしない町を作ること。
こうして利害は一致し、悲劇を味わいながらも、偶然と幸運に助けられて、
彼は望みを叶えようと努力していく。

ファンタジーに見えて、実はSFのこの物語。
中世ヨーロッパの歴史にも興味がわく奥深いものでした。
ただ、もうちょっとSFを味わいたかったです。
物語が長大になりそうなので、難しいでしょうけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする