こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

燈港メリーローズ3

2012-02-24 00:00:00 | 未分類
都戸利津さんのコミックス『燈港メリーローズ3』を読みました。

20世紀初頭、アジアの架空の港町・燈港を舞台に、じゃじゃ馬お嬢様アゼリアと、
いかさま師(?)オーガストの冒険が描かれています。

自らの気持ちだけで人助けをするオーガストは、煙たがられ、消されそうになります。
アゼリアたちの身の危険も感じたオーガストは、彼女たちに別れを告げます。
いよいよ燈港を離れるアゼリアは、どう行動するのか?

途中で連載打ち切りが決まったのでしょうか?もう少し燈港の人や風物について知りたかったです。
駆け足で終わってしまい、寂しく感じました。

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未来方程式

2012-02-23 00:00:00 | 未分類
神世希さん『未来方程式』を読みました。

初音未来は、自らが日記で予言する不幸な未来とその100%の的中率に絶望し、家出をしていた。

アキバ署の刑事課では、おとり捜査を始めたものの、やることなすことお笑いになってしまう。

家出した未来を探すために雇われた萌野探偵は迷探偵で、助手の女子高生にドツキまわされている。

ミステリを謳いつつ、こんな事で事件が解決するのか、真っ当な着地点があるのかと思っていました。
これだけふざけ倒しながら、ちゃんとミステリとして成立するように収めましたね。
ただ、ダークファンタジーの風味はあります。
あと、面白いけど、視点の切り替えの多さには、疲れました。

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曼荼羅道

2012-02-22 00:00:00 | 未分類
坂東真砂子さん『曼荼羅道』を読みました。

マレイ半島まで薬売りに行き、戦後、現地妻のサヤさんが、日本までやってきた麻史の祖父・蓮太郎。
彼の死後、遺された懸場帳を手がかりに曼荼羅道に足を踏み入れた事で、麻史の運命が変わった。

曼荼羅道は、不思議な道。
日常は知らぬふりをしている心の闇を濃縮させたような物語でした。

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開かせていただき光栄です

2012-02-21 00:00:00 | 未分類
皆川博子さん『開かせていただき光栄です』を読みました。

18世紀のロンドン。
外科医ダニエル・バートンと五人の弟子が、墓あばきから買った妊娠十ヶ月の女性の遺体を
解剖していたところ、警吏に踏み込まれた。
とっさに隠し、彼らが立ち去った後に隠し場所から取り出そうとしたところ、
覚えのない別の遺体まで現れた。
時代は、解剖学に偏見があり、なかなか医学が進歩できない頃。

詩人志望の少年が無実の罪を着せられ、あくどい大人たちに翻弄され、
弟子に助けを求めた時、ある復讐が始まった。

弟子が師の恩に報いるためもあったとはいえ、あまりにも非情な行いに、
背筋が凍る思いでした。
同時に、彼らの住む時代背景を考えると、理解できる部分もあります。
富む者ばかりに有利な、不平等な時代だったようです。

今日は、誕生日でした。
ケーキを買っただけですけどね。

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白い果実

2012-02-20 00:00:00 | 未分類
ジェフリー・フォードさん『白い果実』を読みました。

理想形態都市は、支配者ドラクトン・ビロウの創造から造られた都市だ。
そこに住む一級観相官のクレイを主人公に、盗まれた<白い果実>と犯人を捜すところから、
物語は始まる。
彼は、ある事件に惑わされることで自分を見失い、破滅へと至る。
様々な冒険と、二転三転する運命。
クレイは、そして都市の人々はどうなるのか?

最初は、クレイ自身も述べている通り、彼自身の慢心した愚か者ぶりが鼻につき、
物語に入り込めなかったのですが、地獄へと至り、改心するところから楽しめるようになります。
それにしても、ビロウと都市が、ああいう結末に至るとは思いませんでした。
この作品は、三部作の一作目だそうですので、続きが出ていないか探してみます。

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