こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『十五夜物語』夢枕獏 寺田克也

2012-12-28 19:29:26 | 本と雑誌
十五夜物語 十五夜物語
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2012-08-08

夢見小僧は、天の境と地の境にあるという宝物をとりにいくため旅に出た。
幻食坊は、彼がそこにたどりつけないだろうと涙を流した。

世界のあらゆるところを旅した夢見小僧の行く末は?

獏さん独特の言葉世界と、寺田さんの一見醜悪になりかねない幻想的な絵が合わさって、不思議な物語が生まれました。

死と再生なのか、輪廻なのか、はたまたメビウスの輪なのか、良質な大人の絵本でした。

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十五夜物語

2012-12-28 00:00:00 | 未分類
夢枕獏さん寺田克也さん『十五夜物語』を読みました。

夢見小僧は、天の境と地の境にあるという宝物をとりにいくため旅に出た。
幻食坊は、彼がそこにたどりつけないだろうと涙を流した。

世界のあらゆるところを旅した夢見小僧の行く末は?

獏さん独特の言葉世界と、寺田さんの一見醜悪になりかねない幻想的な絵が合わさって、
不思議な物語が生まれました。

死と再生なのか、輪廻なのか、はたまたメビウスの輪なのか、良質な大人の絵本でした。

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『天空の少年探偵団』秋梨惟喬

2012-12-27 19:38:38 | 本と雑誌
天空の少年探偵団 (創元推理文庫) 天空の少年探偵団 (創元推理文庫)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2012-08-11

夏休みの後半、時雄たち桃霞少年探偵団は、建築家・西大寺剛さんの招きで、奥桃霞に建てられた豪邸・天空館にやって来た。

西大寺さんは、昔から探偵小説のファンで、実際に少年探偵団があると聞いて興味を持ったらしい。

天空館には、さらに西大寺さんの友人たちも集まり、賑やかに飲んで食べ、十時にはお開きとなった。

ところがその翌朝、その友人の一人、下津井さんが狭い螺旋階段でしか登れない塔の上で亡くなっていた。
彼は、車イスでしか移動できないのに。

屋敷全体が西大寺さんだけが空けられる鍵で閉ざされていて、外部からの侵入が不可能だということは、犯人は、内部の者ということだ。

名探偵の月岡くんは、殺人事件はNGだと言い張るし、今回は時雄たちで解決するしかないのか。

『憧れの少年探偵団』から一年後、時雄たちが出くわした密室殺人事件が、そのような展開になろうとは、思いも寄りませんでした。
そして、そのトリックとは!
うーん、二重に騙された気分です。
でも、あの意見は個人の意見だから、嘘は言っていないんですよね。
読者の心理誘導がうまいなあと思いました。

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天空の少年探偵団

2012-12-27 00:00:00 | 未分類
秋梨惟喬さん『天空の少年探偵団』を読みました。

夏休みの後半、時雄たち桃霞少年探偵団は、建築家・西大寺剛さんの招きで
奥桃霞に建てられた豪邸・天空館にやって来た。

西大寺さんは、昔から探偵小説のファンで、実際に少年探偵団があると聞いて
興味を持ったらしい。

天空館には、さらに西大寺さんの友人たちも集まり、賑やかに飲んで食べ、
十時にはお開きとなった。

ところがその翌朝、その友人の一人、下津井さんが狭い螺旋階段でしか登れない塔の上で亡くなっていた。
彼は、車イスでしか移動できないのに。

屋敷全体が西大寺さんだけが空けられる鍵で閉ざされていて、外部からの侵入が不可能だということは、
犯人は、内部の者ということだ。

名探偵の月岡くんは、殺人事件はNGだと言い張るし、今回は時雄たちで解決するしかないのか。

『憧れの少年探偵団』から一年後、時雄たちが出くわした密室殺人事件が、
そのような展開になろうとは、思いも寄りませんでした。
そして、そのトリックとは!
うーん、二重に騙された気分です。
でも、あの意見は個人の意見だから、嘘は言っていないんですよね。
読者の心理誘導がうまいなあと思いました。

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『微睡みのセフィロト』冲方丁

2012-12-25 19:47:18 | 本と雑誌
微睡みのセフィロト (ハヤカワ文庫JA) 微睡みのセフィロト (ハヤカワ文庫JA)
価格:¥ 630(税込)
発売日:2010-03-05

超次元能力を持つ感応者によって妻子を殺されたパットは、世界連邦保安機構の捜査官として、感情をコントロールされながら生き延びている。

ある日、世界政府準備委員会の要人である経済数学者のベシエールが、カルト教団の<黒い月教団>によって300億個の微細な立方体へと超次元的に‘‘混断’’される事件が起きる。

パットは、ヴァティシニアンによって派遣された、かつての敵と同じ感応者の少女ラファエルと共に捜査を開始する。

どことなく『マルドゥック・スクランブル』の香りがする本書。
あまりにも重い悲しみと怒りを抱えたパットは、最後においてその荷物をいくらかでも下ろすことができたでしょうか?

薄い本の中に、かなり重いテーマが詰め込まれた物語でした。

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