松屋銀座で開催されている 「熊田千佳慕展」 を見てきました。
熊田千佳慕(くまだちかぼ)は、昆虫や草花などを超細密な技法で描き続けてきた画家・絵本作家です。
対象を 「よく見て、見つめて、見極めて」 描き出した絵は、実物以上にくっきりと鮮やかに見る人に迫ってきます。
蝶など、うぶ毛はもちろん、鱗粉の一つ一つまで見えてきそうなくらいです。
「美しいから美しいのでなく、愛するから美しいのだ」
これは20年前に氏が小学館出版文化賞を受賞したときの、受賞メッセージの中に書かれていた言葉です。
絵を通して美と愛を、観る人に、そして子供たちに贈りつづけてきた人だったといえましょう。
熊田千佳慕はこの展覧会開催中の先週、99歳の生涯を閉じました。
ご冥福をお祈りします。
http://www.asahi.com/kumadachikabo/