
対岸の土手から流れ落ちる水は、埼玉県新座市の黒目川沿いにある「妙音沢(みょうおんざわ)の湧き水」です。
土手の少し奥が段丘になっていて、その斜面から湧き出ているのです。
ここは「武蔵野台地」の断層面が地表に表出している箇所の一つ。湧き水は台地表土の下の火山灰層、その下の礫層を通って染み出てきた「地下水」です。
湧き水の近くまで行ってみると、武蔵野台地の断層崖と湧水(ゆうすい)箇所は斜面林に隠れて見えませんが、染み出てきた水は合流して小川のようになっています。
結構水量が多く、流れのわきには木造の橋や通路が整備されています。
遠方からグループや家族連れで見に訪れる人も少なくありません。
水は透き通っていて、とてもきれい。
ちょっと手を入れてみると、ひんやりとして、かなり冷たく感じます。
わたしの経験から言うと、これはスイカやビンビールを冷やすのに頃合いの温度です。
そばに立ててある妙音沢湧水の解説板には、「近くの台地上には縄文時代などの遺跡もあり、古くからの人びとと湧き水との関わりがうかがえます。」とあります。
縄文の昔からこの辺には人が住み、この湧水の恩恵を受けてきたのですね。
水は土手まで流れてきて・・・。
黒目川に注ぎます。