写真は忘れな草。 本記事には関係ありません。
俳優、渡辺謙氏の、ダボス会議(今年1月) でのスピーチ全文を、最近読むことができました。
大変感銘を受け、共感しましたので、すでにご存知の方も多いかもしれませんが、ここに一部引用いたします。
「(前段略)日本には 『足るを知る』 という言葉があります。
自分に必要な物を知っていると言う意味です。
人間が一人生きて行く為の物質はそんなに多くないはずです。
こんなに電気に頼らなくても人間は生きて行けるはずです。
『原子力』 という、人間が最後までコントロールできない物質に頼って生きて行く恐怖を味わった今、
再生エネルギーに大きく舵を取らなければ、
子供たちに未来を手渡すことはかなわないと感じています。(後段略)」
以上が引用部分です。
青色文字の部分が、特にわたしが共感したところです。
使用済核燃料 (核分裂生成物) には大量の放射性物質が含まれており、人間が数十万年ものあいだ、お守りしていかねばならないものだそうです。
『原子力』 は、 「人間が最後までコントロールできない物質」 なのです。
今、安全性について根強い異論が各方面にあるのに、焦って関西電力大飯原発3、4号機を再稼働させたいという政府の姿勢が、わたしには理解できません。
今こそ日本は、 「再生エネルギーに大きく舵を取る」 ことを世界に宣言し、そのための方策を力強く推し進めていくべきでしょう。
併せて、電力節減への協力を広く国民に要請し、知恵を皆でしぼっていくことが大切なのだと思います。
大多数の国民は、そのための努力を厭うことはないと信じます。
渡辺謙氏のスピーチの全文は、以下のサイトで読むことができます。 (「東京新聞」1月26日付)
http://www.tokyo-np.co.jp/hold/2012/davos/