5月5日
イラン最後の夜、テヘランでの宿泊はフェルドーシ・グランドホテル。
ガイドブックにも必ず載っている大きなホテルだが、
通された6階は廊下からちょっと変わったインテリア。部屋の椅子はハイヒール型でおもしろ~い、けど部屋は狭い。
翌朝はいよいよ最後の観光。
雪山を見ながら市内を走れば、有名な "Down with the USA" のビルはいまだにあるのね。
今日はまず初日に見なかった絨毯博物館に行きたい、と車を停め、博物館のある公園の中に入ると、なんと本日休館日。
考えてみれば今日は月曜日、わかっていたはずなのだが、ガイドさん、またしてもチェックが甘い。
しかたがないので車に戻ると、運転手氏は朝食のレストランに入ったばかりだと言う。
それが車を停めた時から気になっていた羊の看板の店だと言うので早速侵入。
羊のあらゆる部位を食べさせる店だそうで、鍋の中を覗くとスープの中には脳みそが浮かんでいる。
運転手氏はスープとお肉を食べていたが、これをちょっと味見させてもらうととろとろと柔らかくておいし~。
スタミナ朝食として男性に人気なのだそうだが、次回はこれをガッツリ食べたい。
さて、予定が狂ってしまったのでどうしよう、と考えていると、「私が普段買い物に行くあたりに行きませんか」とガイドさんの提案があったのでそれに乗り、テヘラン市の北部へ向かう。
市の中心部を出るとまわりには高層マンションや大型ショッピングセンターが出現し、新しい建物もガンガン建設中。
街路には大きな木が植えられ、その合間に見える店はきれいでしゃれたカフェやらギャラリーやら。
やがて到着したここはなんと言う場所かさっぱりわからないが、山が近づき、買い物客でにぎわうバザールがある。
外側には八百屋さんが多くて
皮を剥いた大量のそら豆やら行者にんにく、イチゴにうどのような野菜
若いアーモンド(このまま食べるらしい)やブドウの葉、と季節感がいっぱい。
中に入ると乾物や雑貨の店が並び
中央にはまた八百屋さんがあって大人気。
ここのお惣菜屋さんで初日に気に入ったザクロ・くるみペーストのオリーブを購入。まるでみそ樽のような大きな容器に山盛り入っていると言うことは、やっぱり人気があるんだろう。
バザールの外には洋服の店が多く並び、ガイドさんと一緒に今時のイラン・ファッションをチェック。
ここいらへんは中流の買い物エリアだろうが、テヘランの普段の姿が垣間見えて、ガイドさん、怪我の功名。
やがてお昼が近づいてきたので、またテヘラン中心部へ。
下町はやっぱりごちゃごちゃと、車も多い。
案内されたのは絨毯バザールにほど近いオリジナル・カイヤーム・レストラン。
店内は古いモスクの一部を改装したとかで、半地下になった部分など、表からは想像もつかないほど天井が高い。
ここはガイドさんによればイラン名物、アブグーシュト(またの名ディズィ)の名店だと言うので早速それを注文。
これが壺焼きシチューのアブグーシュト。
まずはスープだけをボールに移し、ここにパンをちぎって入れて食べる。
トマト味のスープは具材のだしがよく出ていて、浸したパンはお粥のようになって食べやすい。
壺の中には羊肉、ジャガイモ、ひよこ豆、トマトの具材が残っているが、これは小さなすりこ木のようなものですりつぶし、ペースト状になったらパンにのせて食べる。
店のお兄さんが念入りにつぶしてくれたが、う~ん、以前に食べたことのある友人が「あまり好きじゃない」と言ったわけがよくわかった。
まずは匂いがきつい。自分は羊肉が大好きだが、それでもこれはきついと思うのは脂肪の塊がたっぷり入っているから。
となればペーストも脂っぽくて、ちょっと食べたらもういやになってしまう。
スープの味はいいので、具をつぶさなければ美味しく食べられるように思う。
しかしイラン人はつぶして食べるのが好きらしく、どこのレストランでもこの料理を注文して一生懸命つぶしている姿をよく見かけた。
好みはともかく、名物をやっと食べることができて満足。
食事の後はまだ忙しい。
次はテヘラン観光の定番、宝石博物館のある中央銀行へ。
全くそっけない外観の銀行だが、土曜から火曜までの週4日、午後2時から4時半のみ開館ということで、時間が近づくと観光客がどっと押し寄せる。
館内はカメラはもちろん、バッグ類なども一切持ち込み禁止。待合室で荷物を預け、セキュリティーゲートをくぐって宝物庫に入ると
まずは19世紀初めに作られたと言う宝石だらけの「孔雀の玉座」がお出迎え。
さらに進むと、暗い館内にショーケースがたくさん並び、その中はどれも宝石だらけ。
ダイヤ尽くしだったり、エメラルド尽くし、ルビー尽くしと、サファビー朝以来集められたと言う宝石はどれだけあるのか。
中でも一番有名なのはダリア・イ・ヌールという世界最大のピンクダイヤ。
確かにでかいが、思ったほどピンクではない。
こちらは最後のパーレビ国王とファラー王妃の王冠。
2キロもあるものを頭に乗せるのは大変だろうね。
とこれらの写真は待合室で売っていたこちらの写真集から。
英語の説明付きのこのカタログ、ページ数は多くないが主な収蔵品は網羅していてなかなか便利。そしてこれがなんとたったの25,000リアル(約75円)というのには一桁ちがうんじゃないかと耳を疑った。
誰かがショーケースに触れるたびに警報が鳴り響くにぎやかな宝物庫を後にし、
ペルシャ建国2500年記念に建てられたと言うアザーディー・タワーをぐるっと回って、本日最後の目的地へ向かった。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
イラン最後の夜、テヘランでの宿泊はフェルドーシ・グランドホテル。
ガイドブックにも必ず載っている大きなホテルだが、
通された6階は廊下からちょっと変わったインテリア。部屋の椅子はハイヒール型でおもしろ~い、けど部屋は狭い。
翌朝はいよいよ最後の観光。
雪山を見ながら市内を走れば、有名な "Down with the USA" のビルはいまだにあるのね。
今日はまず初日に見なかった絨毯博物館に行きたい、と車を停め、博物館のある公園の中に入ると、なんと本日休館日。
考えてみれば今日は月曜日、わかっていたはずなのだが、ガイドさん、またしてもチェックが甘い。
しかたがないので車に戻ると、運転手氏は朝食のレストランに入ったばかりだと言う。
それが車を停めた時から気になっていた羊の看板の店だと言うので早速侵入。
羊のあらゆる部位を食べさせる店だそうで、鍋の中を覗くとスープの中には脳みそが浮かんでいる。
運転手氏はスープとお肉を食べていたが、これをちょっと味見させてもらうととろとろと柔らかくておいし~。
スタミナ朝食として男性に人気なのだそうだが、次回はこれをガッツリ食べたい。
さて、予定が狂ってしまったのでどうしよう、と考えていると、「私が普段買い物に行くあたりに行きませんか」とガイドさんの提案があったのでそれに乗り、テヘラン市の北部へ向かう。
市の中心部を出るとまわりには高層マンションや大型ショッピングセンターが出現し、新しい建物もガンガン建設中。
街路には大きな木が植えられ、その合間に見える店はきれいでしゃれたカフェやらギャラリーやら。
やがて到着したここはなんと言う場所かさっぱりわからないが、山が近づき、買い物客でにぎわうバザールがある。
外側には八百屋さんが多くて
皮を剥いた大量のそら豆やら行者にんにく、イチゴにうどのような野菜
若いアーモンド(このまま食べるらしい)やブドウの葉、と季節感がいっぱい。
中に入ると乾物や雑貨の店が並び
中央にはまた八百屋さんがあって大人気。
ここのお惣菜屋さんで初日に気に入ったザクロ・くるみペーストのオリーブを購入。まるでみそ樽のような大きな容器に山盛り入っていると言うことは、やっぱり人気があるんだろう。
バザールの外には洋服の店が多く並び、ガイドさんと一緒に今時のイラン・ファッションをチェック。
ここいらへんは中流の買い物エリアだろうが、テヘランの普段の姿が垣間見えて、ガイドさん、怪我の功名。
やがてお昼が近づいてきたので、またテヘラン中心部へ。
下町はやっぱりごちゃごちゃと、車も多い。
案内されたのは絨毯バザールにほど近いオリジナル・カイヤーム・レストラン。
店内は古いモスクの一部を改装したとかで、半地下になった部分など、表からは想像もつかないほど天井が高い。
ここはガイドさんによればイラン名物、アブグーシュト(またの名ディズィ)の名店だと言うので早速それを注文。
これが壺焼きシチューのアブグーシュト。
まずはスープだけをボールに移し、ここにパンをちぎって入れて食べる。
トマト味のスープは具材のだしがよく出ていて、浸したパンはお粥のようになって食べやすい。
壺の中には羊肉、ジャガイモ、ひよこ豆、トマトの具材が残っているが、これは小さなすりこ木のようなものですりつぶし、ペースト状になったらパンにのせて食べる。
店のお兄さんが念入りにつぶしてくれたが、う~ん、以前に食べたことのある友人が「あまり好きじゃない」と言ったわけがよくわかった。
まずは匂いがきつい。自分は羊肉が大好きだが、それでもこれはきついと思うのは脂肪の塊がたっぷり入っているから。
となればペーストも脂っぽくて、ちょっと食べたらもういやになってしまう。
スープの味はいいので、具をつぶさなければ美味しく食べられるように思う。
しかしイラン人はつぶして食べるのが好きらしく、どこのレストランでもこの料理を注文して一生懸命つぶしている姿をよく見かけた。
好みはともかく、名物をやっと食べることができて満足。
食事の後はまだ忙しい。
次はテヘラン観光の定番、宝石博物館のある中央銀行へ。
全くそっけない外観の銀行だが、土曜から火曜までの週4日、午後2時から4時半のみ開館ということで、時間が近づくと観光客がどっと押し寄せる。
館内はカメラはもちろん、バッグ類なども一切持ち込み禁止。待合室で荷物を預け、セキュリティーゲートをくぐって宝物庫に入ると
まずは19世紀初めに作られたと言う宝石だらけの「孔雀の玉座」がお出迎え。
さらに進むと、暗い館内にショーケースがたくさん並び、その中はどれも宝石だらけ。
ダイヤ尽くしだったり、エメラルド尽くし、ルビー尽くしと、サファビー朝以来集められたと言う宝石はどれだけあるのか。
中でも一番有名なのはダリア・イ・ヌールという世界最大のピンクダイヤ。
確かにでかいが、思ったほどピンクではない。
こちらは最後のパーレビ国王とファラー王妃の王冠。
2キロもあるものを頭に乗せるのは大変だろうね。
とこれらの写真は待合室で売っていたこちらの写真集から。
英語の説明付きのこのカタログ、ページ数は多くないが主な収蔵品は網羅していてなかなか便利。そしてこれがなんとたったの25,000リアル(約75円)というのには一桁ちがうんじゃないかと耳を疑った。
誰かがショーケースに触れるたびに警報が鳴り響くにぎやかな宝物庫を後にし、
ペルシャ建国2500年記念に建てられたと言うアザーディー・タワーをぐるっと回って、本日最後の目的地へ向かった。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。