8月11日
本日はシーク教の聖地ヘムクンド湖まで往復トレッキング。
しかし距離6キロの間に標高3100メートルから4300メートルまで、1200メートルも登らなければならないきつい道。ゴビンダガートからの道で懲りたので今日は早々に馬で行くことにする。
ホテルの前では早朝から馬子や荷物持ちがお客を待ち構えている。彼らの多くはネパールからの出稼ぎだ。
馬子達の元締めはガンガリア一のイケメン。
歩くのも馬に乗るのもいやで、お金があるなら他にも手はある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/86/eda8fd9054574ad9ea24f29babce50f1.jpg)
輿に乗って運ばれるか
かごで担がれるか。
子どもはともかく、この手を使う大人はみんなでっぷり重そうで、仕事とは言え人足も大変だ。
7時にホテルを出発。
花の谷との分岐点を過ぎるとその先の石畳の道は九十九折。カーブが65あるのだそうだ。
早朝は青空が見え、周りの山肌には低い雲がまとわりついている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/68/907c45d1efa7adec0f6b9d653e1650ae.jpg)
1時間たったところで一度休憩。目的地はまだはるか頭上だという。やっぱり馬にして良かった、お尻は痛いけど。
再び馬にまたがってさらに1時間、9時半前にヘムクンドに着いてしまった。
やっぱり馬は早い、やれやれ、と思っていると、同行のおば様が声をひそめて「あなた、ズボンの後ろが汚れているわよ」。
あわててトイレに駆け込み確かめると、なんと、下着が血染めで真っ赤、ベージュのズボンの表にまで染みている。馬の鞍で尾てい骨が擦れて皮がずる剥けていたのだ。確かに馬上でお尻が痛かったけど、まさかこんな大出血をしていようとは。出血は既に止まっていたのでシャツで腰を隠し、何食わぬ顔で表へ。しかしびっくりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/a8/8bcfd3513750ea2a912cf47c266a0d23.jpg)
さて、立派な短剣を腰に下げたシーク教のおじさんに迎えられて階段を少し登ると、その先には大勢の巡礼者とレストハウスのような建物。これが1967年に建てられたシーク教の寺院で、その前に聖なるヘムクンド湖がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/a5/1b399661d32d9a2e71682a4af0915a28.jpg)
ちょっと拍子抜けするほど小さな湖だが、緑色の水は澄んできれいだ。
ここはシーク教最後のグル、ゴーヴィント・シンが瞑想した聖地とされ、そのためシーク教徒はここで沐浴をする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/90/739e78167cc4a73c401f0a3d858961b8.jpg)
自分も足を漬けてみたが、気温はたぶん10度以下、水温は5度以下だったろう、長く漬けてはいられない。とてもシーク教徒のように全身浸かるわけには行かないが、ツアーの若いもんをけしかけたら勇敢にも裸になって水の中へ。心臓麻痺を起こしそうなほど冷たかったそうだ。
シーク教の寺院の脇には小さな水色のヒンドゥー寺院も建てられているが、我々はシーク寺院の中へ。シーク教の寺院は髪さえ隠せば異教徒も入れてくれるのだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/c2/a25c117f48dc47ec93ca6ce4ef3ad209.jpg)
中では丁度祈祷の最中で、大勢の人が毛布にくるまって聞き入っている。
ところでこのシーク教、ガイドと添乗員によるとヒンドゥー教とイスラム教の融合したものというのだが、それでは信仰の対象はどの神様なのかといくら聞いても分からない。ヒンディーのインド人はシーク教のことは何も知らないのだ。
そこでゴビンダガートで買った本とネットの検索で調べてみた所、シーク教は絶対神を信仰する一神教。偶像崇拝とカーストを否定し、グルと呼ばれる指導者に従うというところはイスラム教に近い。
しかし代々のグルが創始者のグル・ナーナクの生まれ変わりであったというところはヒンディー的。そのグルも10代目のグル・ゴーヴィント・シンで途絶え、以降は10代目が編纂した聖典を「グル」として崇めているのだそうだ。上の写真の青い布に包まれているのがその聖典。
シーク教のもう一つの特徴は身分を否定する意味で皆で食事を共にすることだという。そこで寺院を出た後は隣のランガルと呼ばれる食堂へ。
入り口で食器をとり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/75/cb451630245d5242527646475cb6cf57.jpg)
チャイと豆のおかゆをもらう。
どちらも熱々でおいしかった。
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本日はシーク教の聖地ヘムクンド湖まで往復トレッキング。
しかし距離6キロの間に標高3100メートルから4300メートルまで、1200メートルも登らなければならないきつい道。ゴビンダガートからの道で懲りたので今日は早々に馬で行くことにする。
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歩くのも馬に乗るのもいやで、お金があるなら他にも手はある。
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輿に乗って運ばれるか
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かごで担がれるか。
子どもはともかく、この手を使う大人はみんなでっぷり重そうで、仕事とは言え人足も大変だ。
7時にホテルを出発。
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花の谷との分岐点を過ぎるとその先の石畳の道は九十九折。カーブが65あるのだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/2c/c1f10047e5c4a7f5f0caeeb40cda74a1.jpg)
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1時間たったところで一度休憩。目的地はまだはるか頭上だという。やっぱり馬にして良かった、お尻は痛いけど。
再び馬にまたがってさらに1時間、9時半前にヘムクンドに着いてしまった。
やっぱり馬は早い、やれやれ、と思っていると、同行のおば様が声をひそめて「あなた、ズボンの後ろが汚れているわよ」。
あわててトイレに駆け込み確かめると、なんと、下着が血染めで真っ赤、ベージュのズボンの表にまで染みている。馬の鞍で尾てい骨が擦れて皮がずる剥けていたのだ。確かに馬上でお尻が痛かったけど、まさかこんな大出血をしていようとは。出血は既に止まっていたのでシャツで腰を隠し、何食わぬ顔で表へ。しかしびっくりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/c5/5dd5fee800e0477fa89f2048cc24c055.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/a8/8bcfd3513750ea2a912cf47c266a0d23.jpg)
さて、立派な短剣を腰に下げたシーク教のおじさんに迎えられて階段を少し登ると、その先には大勢の巡礼者とレストハウスのような建物。これが1967年に建てられたシーク教の寺院で、その前に聖なるヘムクンド湖がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/a5/1b399661d32d9a2e71682a4af0915a28.jpg)
ちょっと拍子抜けするほど小さな湖だが、緑色の水は澄んできれいだ。
ここはシーク教最後のグル、ゴーヴィント・シンが瞑想した聖地とされ、そのためシーク教徒はここで沐浴をする。
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自分も足を漬けてみたが、気温はたぶん10度以下、水温は5度以下だったろう、長く漬けてはいられない。とてもシーク教徒のように全身浸かるわけには行かないが、ツアーの若いもんをけしかけたら勇敢にも裸になって水の中へ。心臓麻痺を起こしそうなほど冷たかったそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/96/630b479bbe814d7ac9c3735130846291.jpg)
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中では丁度祈祷の最中で、大勢の人が毛布にくるまって聞き入っている。
ところでこのシーク教、ガイドと添乗員によるとヒンドゥー教とイスラム教の融合したものというのだが、それでは信仰の対象はどの神様なのかといくら聞いても分からない。ヒンディーのインド人はシーク教のことは何も知らないのだ。
そこでゴビンダガートで買った本とネットの検索で調べてみた所、シーク教は絶対神を信仰する一神教。偶像崇拝とカーストを否定し、グルと呼ばれる指導者に従うというところはイスラム教に近い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/4b/b94348d3d1eb73ac8285672964e70160.jpg)
シーク教のもう一つの特徴は身分を否定する意味で皆で食事を共にすることだという。そこで寺院を出た後は隣のランガルと呼ばれる食堂へ。
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チャイと豆のおかゆをもらう。
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