悪人

今日のフォト。
TOHOシネマズなんば（なんばマルイ）












休日の映画館は、満員御礼。
秋は、いい映画がたくさん上映する。









　　 　　 　 　　 　 　　 　









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今日の動画。　「悪人」












映画、「悪人」を観て来ました。












土木作業員の清水祐一（妻夫木聡）は、長崎の寂れた漁村で生まれ育ち
恋人も友人もなく、祖父母の面倒をみながら暮らしていた。



車だけが趣味で、何が楽しくて生きているのかわからないような青年だった。












佐賀の紳士服量販店に勤める馬込光代（深津絵里）は
妹と２人で暮らす、アパートと職場の往復だけの退屈な毎日を送っていた。












「本気で誰かに出会いたかった…」
孤独な魂を抱えた２人は、出会い系サイトで知り合い、刹那的な愛に身を焦がす。












けれど祐一はたったひとつ、光代に話していない秘密があった。
彼は、連日ニュースを賑わせていた殺人事件の犯人だった。












「もっと早く出会っていれば良かった…」
そんな祐一の自首を止めたのは光代だった。　　殺人犯との許されぬ愛。



生まれて初めて人を愛する喜びに満たされる光代は、
祐一と共に絶望的な逃避行へと向かう。












絶望のどん底に突き落とされた人間たちが、善悪の葛藤の中でもがき、
そしてその先に、ひとつのの謎が生まれる。



いったい誰が本当の「悪人」なのか？












朝日新聞夕刊に連載され、毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞した
芥川賞作家・吉田修一の最高傑作「悪人」の待望の映画化。



監督は、「フラガール」の李相日氏。












主演の深津絵里がモントリオール世界映画祭で主演女優賞を獲得。
この秋の話題作です。












祐一（妻夫木聡）は、三瀬峠で福岡の保険会社のＯＬ・佳乃（満島ひかり）を殺した。
けれど殺されるきっかけとなったのは、佳乃の悪口雑言。



これ見よがしに祐一を侮蔑し、自分が圭吾（岡田将生）に捨てられた
腹いせに祐一を陥れようとする彼女は、悪人とも言える。












けれど彼女がそんなことを言ってしまったのは、好きだった圭吾に
「アンタなんかタイプじゃない」と言われて、深夜の山道に置き去りにされた悔しさから。



死んだ佳乃を友人の前であざけり、死者の尊厳を踏みにじり
おまけに遺族である父親をもせせら笑う。　　圭吾もまた、悪人。












祐一の祖母・房江（樹木希林）を騙す詐欺師の堤下（松尾スズキ）。
彼もまた悪人。












そして自首しようとした祐一を止めて、一緒に逃げた光代も悪人。












つまりこの作品は、悪人も善人も、言い換えれば加害者も被害者も
紙一重であり、ちょっとしたボタンの掛け違えで誰でも悪人になりうると言うこと。












モントリオール世界映画祭で主演女優賞を獲得したということで
深津絵里ばかりが注目されていますが・・・。



妻夫木聡や柄本明、樹木希林のやりきれない哀しみを抱えた演技や
岡田将生、満島ひかりの　実に嫌らしい若者の演技も素晴らしかった。












それぞれの役者が自分の役割を完璧に表現したからこそ
このような力作に仕上がったのだと思います。



必見です。