今日のフォト。
マンハッタン(NY)をクルーズ。(笑)
素敵な光景(写真)に出会えたので・・・
1年ぶりに、「ニューヨーク恋物語」の短編を書いてみました。
2005年5月に、このブログからデビューした
「ニューヨーク恋物語(マドンナ執筆)」は
5年半経った今も、大沢はニューヨークで暮らしています。
たった12枚の写真の上で、大沢の今日子への愛を語るのは
あまりにも短すぎるけれど・・・
11月6日に撮った写真の上で、お楽しみいただけたら嬉しいです。
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今日の1曲 愛し君へ 森山直太朗
今日子・・・ 今日はマンハッタンをクルーズしているよ。
潮風が心地よく、僕は久しぶりに寛ぐことが出来た。
今日の海はとても穏やかで、キラキラと輝いている。
そんな海をクルーズすると、僕たち2人の人生の航海も
きっとこんな風に、輝いていたに違いないと思ってしまう。
今日子・・・ 君が逝ってから5年の歳月が流れたよ。
君はあの時のままだけれど、僕はだんだん中年の叔父さんに近づいてきたよ。
ベルトだってきつくなって、君がいたら、僕のお腹を叩いて
「ポンポコポン」なんて言って笑うだろう。
今日子・・・ 僕はこの秋、ニューヨーク支店のチームリーダーに昇格したよ。
今日子も一緒に喜んでおくれ。
久しぶりに潮風に当たったら、君の匂いを思い出して・・・
今は、懐かしさがこみ上げてくるよ。
今日子・・・ 夕陽が海に傾き始めた。
地平線の向こうに行けば、君に会えるのだろうか。
沈む夕陽が君ならば、僕は全力でこの海を泳いで、君をつかまえたい。
君はいつも太陽のように輝いていた。 君は僕の太陽だった。
夕陽に照らされながら、行きかう船、カモメが船の周りを飛んでゆく。
船の上にも、たくさんの出会いがあるものだ。
そんなことを考えている間にも、夕陽はどんどん沈んでゆく。
僕の乗った船は、沖へ沖へと出る。
僕が今でも君を追いかけているのを 見透かしているかのように
この船は、太陽を追いかけてゆく。 僕の太陽を。
ゆく船がいて、帰る船もいる。
航海とは、必ず出た港に帰るのが約束ごとだ。
けれど今日子の船は、もう2度と僕の港へは帰って来ない。
夢なら醒めてほしいと、何度思ったことか。
今日子・・・ 今日の日没は、17:00
あと10分で、太陽が地平線の彼方へ沈んでしまう。
けれどこの太陽は、明日の朝には東の空から昇り始め
また僕に、エネルギッシュな1日を与えてくれる。
君がこの太陽だったら、どんなにいいだろう。
君と一生涯、夜を共に過ごせなくても
朝には会えるこの太陽だったら、どんなにいいだろう。
今日子・・・ もしかして・・・ 君はそこにいるのか?
お茶目でいたずら好きの今日子が、太陽にぶら下がっているのか?
最後の10分間に、サプライズが起きた。
太陽が、化粧し始めたんだ。
眉を描き、チークを入れて、シャドーを付て、アイラインを引いた。
こんなお茶目なことをするのは、今日子しかいない。
日没まで、あと5分。
君はその美しさをまた僕の心に、刻もうとしているのか。
僕の心は君に照らされて、真っ赤に燃えあがっているよ。
今日子・・・ 忘れるはずないじゃないか。
化粧なんてしなくても、忘れるはずないじゃないか。
時間よ・・・止まれ。 沈まないでくれ。
目の前に今日子がいるのに。
君はこんな風に、永遠に僕の太陽で居続ける。
今日子・・・ 今日子・・・ 愛しの今日子・・・