文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

皆勤賞の記事に思う

2009-04-22 19:05:08 | オピニオン

 <合言葉は「クラス全員皆勤」 一宮商で2年連続達成 千葉>〔asahi.com(朝日新聞社)〕という記事が、はてな村で総スカンを食っていることに関連して、小飼弾氏が、「news - 学生にも「有給休暇」を!」〔404 Blog Not Found〕という記事を書いていた。

 これに関して私も感想を少し述べよう。実は、私は学生時代、学校へ登校することに対してはそれほど重要視していなかった。特に卒業式などは、絶好の休み時とばかり、3年間1回も出席したことはない。(「時空の流離人」の記事参照

 小飼氏は、この記事を「日本人の有給消化日数、2年連続で最低の結果 - エクスペディア調査」〔マイコミジャーナル〕という記事と関連付けて考えているが、私もこれについて少しコメントしよう。

 学校に通うことは義務ではない。良く間違われるのだが、中学までの「義務教育」でさえも生徒にとっては義務ではないのである。生徒には教育を受ける「権利」があり、教育を受けさせる「義務」を保護者が負っているにすぎない。

 学校に通うのは、進学や就職という目的を達成するための手段にすぎないのであり、「皆勤」を目標にすることは、単なる「手段」を「目的」化しているということに等しく、私はあまり好きではない。「手段」と「目的」の区別をよく認識していないと、病気の時に無理をして出席し、かえって長く休む羽目になってしまうことになりかねない。もっとも、学校によっては、何かこんな「しかけ」のようなものが必要な場合もあるだろうことは、理解できなくもないのであるが。

 なお、仕事は、生活の糧を得るためであり、学校に通う事とは根本的な位置づけが違うことを蛇足ながら付け加えておこう。

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