文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

放送大学のゼミ出席

2018-06-03 23:05:32 | 放送大学関係
幸せとお金の経済学
クリエーター情報なし
フォレスト出版


 今日は、放送大学広島学習センターで行われる新垣ゼミに出席してきた。これは月に1回行われる経済学に関するゼミだ。内容は、経済学に関する本を読んでいくというもの。

 テキストは、前回行動経済学関係のもので2冊候補があがっていたのだが、今日決まったのは、それとは違う、R.H.フランク氏の書いた「幸せとお金の経済学」。どこかで聞いたタイトルだと思っていたが、以前出版社さまから頂いていたものだった。これで、テキストを新たに買わなくてもよい。

 ついでといってはなんだが、午後から公開特別講座として行われた「ジャポニスムと海を渡ったキモノの関係を見つける」もジャポニスムという言葉に興味を引かれたので聞いてみた。日本の着物は、幕末から明治の初めにかけて外国で大人気だったようだ。海外の博物館には、そのころ流行したキモノベースのいろいろなガウンが結構あるらしい。

 ところで、6月の第1週は「水道週間」ということらしい。ということで、昨日。「牛田浄水場」を見学してきた。写真もたくさん撮ったので、またこのブログで紹介していきたいと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書評:分断した世界 逆転するグローバリズムの行方

2018-06-03 08:36:40 | 書評:ビジネス
分断した世界 逆転するグローバリズムの行方
クリエーター情報なし
集英社

・高城剛

 本書によれば、現在は再び分断の時代を迎えたという。書かれているのは、持てる者と持たざる者の分断。そして、アメリカファーストやイギリスのEU離脱という国の分断。深刻化する移民問題。これと対応するように台頭する極右政党のことなど。

 本書は前後編に分けられ、今回は前編に当たるという。時間のレンジとしては1989年から2019年まで。後編は今後30年後の再び一つになる世界が描かれるようだ。

 しかし、ここにひとつ疑問がある。国の分断だが、世界から孤立して、果たしてやっていけるのだろうか。いま世界は好むと好まざるに関わらず、グローバル化が進んでいる。

 アメリカのトランプ大統領は日本からの自動車や部品に対して、25%の関税をかけると息巻いているが、グローバルな部品調達が当たり前となっている現代で果たしてそれがうまくいくのかは疑問である。おまけに目新しいものは、たいてい特許で守られているのではないだろうか。

 関税を大幅に上げれば、コストプッシュによるインフレを呼び、製品は古臭くなり、アメリカ経済を混乱させるだけの結果に終わるだけのような気がしないでもないのだが。

 面白かったのは、トランプ旋風の原因は、よく言われているようにラストベルト(Rust Belt)の人々ではなく、本質はアメリカにおける「百姓一揆」であるという指摘だ。

 この他にも興味深い話題が満載。実際の現場を見てきた著者による渾身のルポだろう。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする