![]() | 発電・送電・配電が一番わかる (しくみ図解シリーズ) |
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技術評論社 |
・福田務
私たちが豊かな暮らしをするために欠かせないものの一つが電気である。本書は、そんな電気をつくり、送るための技術について解説したものだ。
タイトルにある発電、送電、配電の中で一番身近なのは、配電だろう。なにしろ街中にいくつも電柱がたち配電線が張られているからだ。
これに対して発電は普通の人はあまりなじみがないかもしれない。発電所勤めをしているのでもない限り一般の人はなかなか発電設備を目にすることはできない。しかし、最近は工場見学の好きな人が多いと聞く。そのノリで、発電所を見学できるチャンスがあれば逃さないことをお勧めしたい。
本書のレベルとしては、電気工事士から電験3種程度のものと思う。しかし、これは役に立たないということではない。あまり難しい理論的なことには踏み込まない反面、図解で大事なことが分かるように工夫されている。だからある程度電気のことを知っていても、いろいろ参考になることは多いと思う。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。