文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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ミスコン女王が殺された

2019-06-16 19:17:25 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
ミスコン女王が殺された (創元推理文庫)
ジャナ・デリオン、(訳)島村浩子
東京創元社

 前作で色々やらかして、犯罪組織の賞金首になってしまったCIA工作員(スパイ)のレディング(フォーチュン)。ほとぼりを覚ますために、長官の姪になりすまして、田舎町のシンフルにやってきた。本作は、前作「ワニの町から来たスパイ」に続く第二弾だ。

 ところが、パンジーという元ミスコン女王が帰ってきた。フォーチュンが成りすましている長官の姪も元ミスコン女王だ。夏祭りで二人はその経歴から、メインイベントの子供ミスコンの運営を任されるが、二人は大喧嘩をしてしまう。

 バンジーというのが、とんでもないビッチなのだが、フォーチュンと喧嘩した後、何者かに殺されてしまう。静かなはずの田舎町で前作に続き殺人事件。どうもフォーチュンは、巻き込まれ体質のようだ。そしてその犯人という濡れ衣を着さされそうになる。その疑惑を晴らそうと、フォーチュンは、ベトナム戦争帰りのアイダ・ベル、ガーティのおばあちゃんズといっしょに事件を調べ始める

 ところで、保安官助手のカーター・ルブランクは、どうもフォーチュンに気があるようだ。かなりのツンデレのようだが、ツンの部分ばかり目立つなあ。フォーチュンもこの町が気に入ってきている。仲間と言える人々もできたようだ。

 それにしてもフォーチュンは腕ききの工作員(スパイ)(本人談)のはず。いくらなんでも、犯人に殺されそうになるかなあ。犯人もビッチなことは間違いないが、素人だろうに。

☆☆☆☆

〇前作のレビュー

ワニの町に来たスパイ

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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