文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

放送大学所長ゼミ出席

2019-06-23 20:09:35 | 放送大学関係
脳には妙なクセがある (新潮文庫)
池谷 裕二
新潮社

 今日は放送大学広島学習センターで「所長ゼミ」に参加してきた。これは、広島学習センターの山田所長が、講師となって進めているもののようだ。色々忙しかったので、今年度になってはじめてこの手のものに出てみたのだが、なかなか興味深かった。

 この本に基づいて講義を進めているようだが、人間は左側優先の傾向があること。だから魚の絵を描くと左側を向いた絵になるらしい。そして勉強は入力を繰り返すよりは出力を繰り返した方が記憶に残りやすいといったようなことが今日の内容だった。

 このことは私の資格試験の勉強法から考えても納得がいく。何か試験を受けようと思ったら、薄い問題集を買ってきて何度も繰り返す。テキストなど不要だ。基本的なことは大抵の問題集に纏めてある。分からないことは、よっぽどマニアックな資格でない限りネットで調べることができる。要するに出力重視の勉強法なのだ。これで100近くの資格試験に合格してきた。色々な流儀はあるものの、私は、学位も資格として数えているので、今在籍している放送大学の「情報コース」を卒業すれば96になるのだが、他に何かを受けてちょうど100にしようか悩ましいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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amazon「帝国」との共存

2019-06-23 09:07:09 | 書評:ビジネス
amazon「帝国」との共存
ナタリーバーグ、ミヤ・ナイツ、(監訳)成毛眞
フォレスト出版

 本書はアマゾンの戦略について纏めたものだ。本書にはアメリカでアマゾンが展開しているものについて紹介されている。

 キーワードは、「O2O(オー・ツー・オー)」、つまりオンライン・ツー・オフラインということである。アマゾンは本国でリアル店舗を展開している。例えば、レジのないコンビニであるアマゾン・ゴーやリアル書店であるアマゾン・ブックスなど。また、生鮮食品にも食指を伸ばしている。

 そして顧客の囲い込み。これはアマゾン・プライムなどの会員にすることで、アマゾンにロイヤリティを持つ人間を増やそうとする。

<アマゾンの目標は、ペゾスがいうように「プライムに入会しないのは無責任だ」と消費者に感じさせる魅力を作り出すことだった。>(p71)



 たしかにアマゾンは何かにつけ、プライムに入会させようとしているように見える。しかし私は絶対に入会しないだろう。そこまでヘビーユーザーではないからメリットを感じられないだろうからだ。そして一度会員になったら最後、以下のように行動してしまうだろうから。

<入会者は支払った会費の元をとろうという心理が働き、ときに非合理な意思決定をしてしまう。>(p74)



 心理学に「認知的不協和理論」というものがある。要するに自分のした行動を合理化しようとして、傍から見れば不合理な行動をしてしまうのである。これは上記の行動をよく説明している。

 まだ日本で展開されていないものも、アメリカでうまくいけば、日本に進出してくるのは想像に難くない。そのとき既存の小売業はどうするのか。対アマゾンで団結するのか、それともアマゾンの傘下に加わるのか?

 いくつか、アマゾンに注文したいことがある。キンドルで本を買ったとき、こちらの名前が出るのだが、これに敬称も何もついていない。呼び捨てなのだ。そして本などに対するアダルト警告の一貫性のなさ。我々の感覚では、どうしてこれがアダルトなのだろうと思われるようなものまでアダルト警告が出てくる。もっと過激なものはそのまま出てくるにも関わらずだ。アメリカの基準なのかもしれないが、日本で商売をする以上、日本の感覚に合わせるべきだろうと思う。

 なお、本書はフォレスト出版さまからの頂きものです。ありがとうございました。

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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