文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

プラナス・ガール1~6

2019-06-27 09:12:06 | 書評:その他
プラナス・ガール コミック 全6巻完結セット (ガンガンコミックスJOKER)
松本 トモキ
スクウェア・エニックス

 タイトルは「ガール」だが、これがちょっと違う。実は男の娘(たぶん)なのだ。舞台は、緑乃丘高校という私立の進学校。主人公の槙まきとは、合格発表を見に来たときに出会った少女?藍川絆に一目ぼれ。同じクラスとなり喜んだのもつかの間、自己紹介の時に、「こう見ても男です」の言葉に大ショック。でもそう簡単には、男と信じられないくらい、絆は可愛らしいのだ。

 そのあまりに可愛らしさには、学校中の男子たちは夢中。なんとファンクラブまでできているらしい。ちなみに「絆ちゃんは男の子だよ」派、「絆ちゃんは女の子だよ」派と「絆ちゃんならどちらでもいいよ」派の派閥があるらしい。そして、男心も分かる絆は女子にも大人気。これは、小悪魔のような絆にもてあそばれる槙の物語。要するに槙と絆のラブコメである。

 それにしても、この学校は色々とぶっ飛んでいる。絆は、女子の制服着用(男子用も一応持っているらしい)なんだが、ちゃんと制服を着ているのでOKらしい。他に槙の中学時代を知っている、女の子が好きだと公言している女子の花坂、彼女を追って転校してきた若草や、姉弟同志で好き合っている笹木野姉弟。教師側も百合、百合(笑)、

 別にエロい場面は出てこないが、絆に振り回されてい槙がなんとも笑える。そして絆ちゃんがとってもかわいらしいのだ。絆が男だということを示す決定的な場面は作品中には出てこない。これは槙でなくとも「本当に男か?」と疑うところだろう。最後は槙は絆が男でも女でもどうでもよくなって、二人は付き合うことになるのだが、絆は卒業したらうんと爛れた生活を送る気まんまん。大丈夫か(←槙君色々大変かも?)

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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