文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

電気学会中国支部専門講習会受講

2019-06-13 19:57:59 | セミナー、講演会他

 今日は、電気学会中国支部専門講習会「実務に関した保護リレーシステム技術の基礎の学び方」を中国電力において受講してきた。テキストを購入したが、内容は知っていることばかり。

 科学技術関係は少し油断すると、技術進歩から置いて行かれる。だから時々アップデートを目的にして、このような講習会を受講しているのだが、自分の知識はまだ古くないと実感した。

 それにしても、位相比較リレーとか、電圧作動母線保護リレーだとか、パイロットワイヤーリレーなんかは、全く出てこなかった。もう過去の技術になってしまったんだろうなあ。

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百鬼夜行とご縁組 ~あやかしホテルの契約夫婦~

2019-06-13 09:24:49 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
百鬼夜行とご縁組 ~あやかしホテルの契約夫婦~ (メディアワークス文庫)
マサト 真希
KADOKAWA

 この作品のヒロインは、花籠あやねというアラサー女性。東京のイベントプロデュースの会社に勤めていたが、パワハラ上司の失態を押し付けられる形でクビ同然に退職することになった。現在退職を前提の有給休暇消化期間中。

 大学時代の友人の勧めで仙台の高級ホテル・青葉グランドホテルでお茶を飲んでいるとき、そのホテルの総支配人の引退記念パーティで何かトラブルが。あやねは、つい見かねて手を貸すことに。

 ところが、そこに集まっていたのは人間ではない。妖怪たちなのだ。あやねは、この地の妖怪の時期統領でホテルの事業統括部長の高階太白から配偶者として雇いたいとの申し出を受ける。太白は、次々に持ち込まれる縁談を断る口実にしたかったようだ。これがものすごい好条件。

 しかし、縁は異なもの味なもの。二人で妖怪同士のお見合いに立ち会ったり、妖怪と人間の夫婦の観光案内をしたりするうちに次第に二人は魅かれあっていく。

 妖怪の世界も一つにまとまっている訳ではない。反対勢力にあやねが誘拐されたときに見せた、ひ弱と思われていた太白の意外な正体。そして雨降って地固まるの言葉のように、益々強くなる二人の絆。

 この物語は、一種の異類婚姻譚に分類されるのだろう。互いに相手を思いやる心さえあれば、人と妖怪とが、種族を超えることができる。二人で過ごす時間はかけがえのないもの。この作品にはそのようなメッセージが込められているように思える。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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