文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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ブルガリア 悠久の時を刻む

2019-09-22 09:36:26 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
ブルガリア 悠久の時を刻む (KanKanTrip21)
Sanna
書肆侃侃房

 

 ブルガリアと言えば一般の人々にはあまりなじみがないだろう。国名くらいは知っているだろうが、具体的に知っているというとヨーグルトと相撲の琴欧州の出身国ということくらいだろうか。

 本書は、そのブルガリアについて多くのカラー写真を駆使して紹介したものだ。読んでいると、旅情を誘われ、行ってみたい気になってくる。もちろんヨーグルトの話も収められている。日本の製品に国の名前が使われるくらいだから、ブルガリアの人々は日本人とは比較にならないほどヨーグルトを良く食べるそうだ。私はヨーグルトの種類というと、せいぜいプレーンか、果肉入りそして飲むヨーグルトくらいしか知らないのだが、ブルガリアのスーパーに行けば多くの種類のヨーグルトが並んでいるそうだ。自宅で作っている家庭もあるらしい。

 面白いことに気が付いた。ブルガリアの人口は約710万人(2017年)。中国地方の人口が約730万人(1919年推計)だからほぼいっしょだ。そして首都ソフィアの人口が約124万人(2017年)。広島市の人口が約120万人でほぼ同じ。要するに、人口的には、中国地方がそのまま一つの国になったと思えば良い。そしてカザンラクという街ではバラ祭りが行われるそうだが、広島県福山市でも「福山ばら祭り」が行われているので、これも似ている。

 しかし、写真で見る限りは、異国情緒に溢れ、日本の風景とはかなり異なる。日本で言えば奈良・京都あたりか。そこに古き日本が残っているように、ブルガリアには古きヨーロッパが残っている。

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