著者の谷村ひとしさんは、パチンコマンガで有名な人のようだ。特に、「オカルト打法」なるものを提唱してるらしい。「らしい」というのは、私は今はパチンコを一切やらないので、この辺りの事情にはあまり詳しくないからだ。昔は暇つぶしにやっていた時期もあるのだが、現在のようにすぐ万単位で金が飛んでいくような博打の要素が強くなって完全に縁を切った次第である。また、あの不健康な雰囲気も苦手である。
さて作品の方だが、ヒロインは、パチンコ探偵社セブンの所長・七瀬ナナ。美人でスタイルもよく。探偵社の所長をやっているだけに、結構腕も立つ。もちろん、パチンコの方の腕もすごい。彼女の目的は、愛する人を奪った「完全ハマり台」を見つけること。ハマり台というのは、どうも中々当たりがでず、客がハマってしまう台のようだ。完全ハマり台とは、永久にあたりが出ない台らしい。そんなもの早く見切りをつければいいと思うのだが、ハマっていると正常な判断ができないんだろうなあ。
描かれるのは、パチンコをめぐる悲喜こもごもの人間ドラマ。面白いのは谷村さんがナナの調査対象として出てくること。「オカルト攻略漫画家」と言う触れ込みで世間を騒がせているというので、パチンコ攻略誌の編集者から依頼されたという設定だ。もちろん結論はパチンコをこよなく愛しているというもの。
このナナさんには、癖があるようだ。やたらと右手で髪をかき上げているシーンが多いのだ。服も同じものをいつも来ているが、表紙イラストを見ると赤い場合と黒い場合があるので、もしかして色違いで同じデザインのものを沢山持っているのか。結構金回りもいいので、女子、それも美人が着たきり雀ということは考えにくいのだが。
知らなかったのだが、最近のパチンコは、台の裏で設定を変えられるようになっているらしい。「設定1」というのは、出るような設定のことである。自分の知らない世界を知るのも面白いものだ。
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