これも異世界ものの一つだ。BSの深夜枠でも放映されている。主人公の小鳥遊聖(セイ)は、休みの日にも働くのが普通の会社(名称や業種は不明だがたぶんブラック企業)に勤めていたが、聖女召喚により、異世界の王宮に転移した。そのとき、一緒に呼ばれたのが、御園愛良(アイラ)という少女。そこにいた第一王子は、なぜかセイの事は目に入らず、アイラばかりを気に掛ける。まるで、セイがそこにいないかのように。
そう、この手のやつは、大体王子(王太子の場合が多い)というのはアホだという設定が多いが、この作品でもやはりそうである。そもそも勝手に呼んどいて、あの態度はないだろうと思うのだが、王子ということで甘やかされて育ったのだろう。それか、若い方が好みだったりして。
最初は、第一王子の態度に怒り心頭だったセイで、直ぐにでも王宮を出るような勢いだったのだが、なんとか引き留められる。第一王子以外はいい人ばかりだったので、薬用植物研究所で働くことになり、次第にこの世界になじんでいく。
でも、セイこそが真の聖女だったので、聖女としての力を発揮していく。例えば作ったポーションの効力が5割増しだったり、サラマンダーにやられた第三騎士団長のアルベルト・ホークを自分の作ったポーションで助けたり、彼女の作った料理に、身体能力が向上するという謎の効果があったり。
セイは、案外この世界があっているようだ。近眼も治って、眼鏡が不要となり、血色も良くなる。そしてホーク騎士団長はイケメンで何かとセイのことを気に掛ける。これは惚れたな。果たして、彼氏いない歴=年齢の喪女を自称するセイに、異世界で春はくるのか(笑)。
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