文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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書評:長く健康でいたければ、「背伸び」をしなさい

2015-11-13 08:03:51 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
長く健康でいたければ、「背伸び」をしなさい
クリエーター情報なし
サンマーク出版


 背伸びを、日常生活の中に組み入れれば、健康維持に大いに役立つという、「長く健康でいたければ、「背伸び」をしなさい」(仲野孝明:サンマーク出版)。著者は、三重県四日市市で開業している整体院の4代目だ。

 本書で重要視されているのは、「正しい姿勢」である。姿勢が悪くなれば、背骨や内臓などに歪が生じ、それが様々な症状となって表れるのだ。だから、本書では、「正しい姿勢」の重要性が、繰り返し強調されている。そして、その「正しい姿勢」を手に入れるための手段が「背伸び」という訳だ。そして、本書では、3通りの背伸びについて紹介されている。すなわち

①手を上げない、かんたん背伸び

②腕を伸ばす、しっかり背伸び

③座りながら背伸び

 この3つの背伸びをを、時と場合に応じて、やっていけば良いというのだから簡単だ。「さあっ、やるぞ!」なんて気負う必要は全くない。これなら、仕事をしていても、ちょっとした気分転換替わりにできるだろう。なにより、、お金が1銭もかからないというのが最大の魅力だ。

 本書に述べているように、姿勢が悪ければ、体が歪み、それに伴って様々な症状が現れるということには納得できる。ただ、免疫反応であるアレルギーや、発達障がいの一種であるADHDのようなものまで、間違った姿勢が引き起こす症状に含めているというのは、少し疑問だ。

 しかし、ストレッチが体にいいということを書いた本は、世の中に沢山出回っているし、デスクワークの人は、時々休憩して、体を伸ばしなさいと指導されるのが常だ。だから、背伸びが健康維持に効果的だということは、まず間違いのないところだと思う。この方法を取り入れたとしても、少なくとも損をすることはないと思うので、生活習慣の中に組み込んでみてはどうだろうか。

 最後に、本書には、図がまったくないのが残念だ。言葉で書くだけでなく、実際にイラストや写真を使って示せば、もっと分かりやすくなるのではないだろうか。3種類の背伸び法はもとより、背伸びのコツとされている、「耳の後ろを上に引き上げてるように意識する」といったことなども、言葉で書かれると、なんとなく分かったような分からないような感じなのであるが、図示されれば一目瞭然だろう。

※本記事は、書評専門の拙ブログ、「風竜胆の書評」に掲載したものです。



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