文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

広電宮島線もっと魅力発見!

2024-10-15 17:24:30 | 書評:学術・教養(人文・社会他)

 広電と言えば、各地で廃線となった路線を走っていた電車を走らせており、動く路面電車の博物館としても全国的に有名だ。路面電車というのは街中の軌道線を走っている、俗に言うチンチン電車というやつだ。我が懐かしの京都市電も走っている。この会社の持っている鉄道線が宮島線である。鉄道線というのは、要するに専用の線路である。もっとも軌道線から鉄道線への直通になっているものが多いので、あまり鉄道というイメージはないかもしれない。広島に住んでいる人なら一度は広電に乗ったことがあるだろう。

 著者の中田さんは、2022年に退職するまで、35年間宮島線の運転士を努めた方だ。私も昔宮島線沿線に住んでいたことがあるので、宮島線も何度も乗った。本書はこの宮島線沿線の見どころを紹介したものだ。昔の宮島線沿線がどうだったかもわかり、極めて興味深い。

 この今の沿線案内も興味深いが、更に100年前の沿線案内を復刻して収録しているので、昔の姿もうかがえる。本書を持って、今の沿線を回ってみるのも面白いと思う。
☆☆☆☆








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