主人公のテオは転生者だ。転生者といっても、よくある設定のように異世界から転生してきたわけではない。数千年前の同じ世界からの転生者なのである。彼にはSランクの最強のお冒険者テオ・ロードとしての記憶があった。
しかし、生まれ変わった時代では、人間は悲惨な扱いを受けていた。この世界では種族事にレベルが固定され、人間はレベル1の最弱の存在として、魔物たちの食糧として飼われていたのだ。この世界では種族毎に定められたレベルは一生変えられない。人間は最弱の存在で天恵(ギフト)もないと思われていた。実は人間には、レベルアップするという唯一無二の天恵を持っていたのだ。
これは、テオがレベルを上げ、人間たちを魔物から解放するという物語のうようだ。面白いのがフェニックスのフィフィ・リ・バースディ(フィーコ)と言う魔物。フェニックスなので死んでも炎のなかから蘇る。初登場時はかなり強者の雰囲気を持った美少女だったのだが、その死から蘇るという特性が、テオにとってはいいお客さんだ。何しろ倒すたびに自分がレベルアップするのだから。そして次第の残念美少女となっていく。
ただ不死のフェニックスだけあって、霊体だけになっても生きていられるようだ。結局テオは、フィーコの霊体といっしょに旅をすることになる。果たしてテオはこの時代でも最強の存在になれるのか?
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