文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

クリスティ・ロンドンマッシブ 2

2023-03-10 08:30:59 | 書評:その他

 

 最近のマイブームは、新谷かおるさんである。ただ残念なことに、2017年にこのシリーズの最終回を脱稿した後、66歳の誕生日を契機に休筆されている。お歳を考えると、新作はあまり期待しない方がいいだろう。

 さて、クリスティは正式にはクリスティ・クリスタル・マーガレット・ホープといい、ホープ公爵家の令嬢である。おまけにヴィクトリア女王の孫で、なんとシャーロック・ホームズの姪という設定だ。ホームズとの関係は、クリステイの母親がホームズの妹なのである。

 この2巻は、華やかなパーティの場面から始まる。このパーティでクリスティは気分が悪くなる。その原因は当時のレディ御用達のコルセット。普段20インチをつけているが、この時は18インチをつけていたのだ。いつも締めるのを頼んでいるメイド長のノーラではなく、怪力娘のグラディスに頼んだらしい。その時

「骨がミシッといったけどスルッと2インチ縮んだのよ」(p11)

ということらしい。いや、その時点で止めろよと思うのだが、クリスティもお年頃の女子。自分を綺麗に見せたいという誘惑には勝てなかったようだ。他の侍女たちに

「ゴリラにまかせちゃ命とりですよ」(p11)

と突っ込まれているのも面白い。

 この巻で、クリスティが挑むのは祖母のヴィクトリア女王暗殺事件。ホームズの宿敵とも言えるモリアーティ教授も登場するが、ほぼクリスティの協力者として行動する。モリアーティ教授は、この作品では完全な悪人とも言えず、さりとて善人とも言えない立ち位置である。

 さて、クリスティは、どのように暗殺計画を阻止するのか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神スキル【呼吸】するだけで... | トップ | 放送大学名誉学生証受領 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

書評:その他」カテゴリの最新記事