佛光寺から次の場所を目指して歩いていると、小さなお稲荷さんを見つけた。「花咲稲荷」というこのお稲荷さんは、元々は、松永貞徳という人の屋敷の鎮守社だったらしい。つまり、この場所は、松永貞徳亭址だということである。
私も調べてみて知ったことだが、松永貞徳という人は、江戸初期に活躍した俳人、歌人、国学者らしい。かっては秀吉の右筆も務めていたが、関ヶ原の後は、私塾を開いて、和歌や俳諧を指導していたとのことである。
京都は、ちょっとした路地にも、このような歴史を感じさせてくれるものが存在するので楽しい。
・本山佛光寺(京のぶらぶら歩き28)