発行年が1995年と、かなり古い本になるが、実家の本棚にあった一冊。ただ園芸をやっている時に目にする病気や害虫といったものは、それだけ新種があるとは思えないので、本書に書かれているくらいの知識があれば、殆どは対応できるだろう。もっとも、本書が発行された後に、海外から入ってきたものもあるかもしれないが。
さて、本書の構成があるが、代表的な病気や害虫を挙げ、病気の場合はその治療法、予防法を、害虫の場合は駆除法、予防法を紹介している。また、植物名別の索引もついているので、自分が育てている植物がどんな病気や害虫に気を付ければいいかも分かるものと思う。もっとも、病気の場合はモザイク病のように治療法のないものもあるが。
園芸が趣味の人にとっては病気や害虫のないことが一番好ましいが、運、不運というものもある。いつ病気や害虫に侵されるか分からないのである。しかし、本書を良く読んでおけば、そのような場合にも慌てることがないであろうし、これは病気や虫による害だと気が付いて、早めに対処ができる者と思う。治療法の無いような病気でも、早めに対処しておけば、被害を拡大させないこともできるかもしれないのである。
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