文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:早乙女選手、ひたかくす(1)

2018-04-14 17:48:53 | 書評:その他
早乙女選手、ひたかくす 1 (ビッグコミックス)
クリエーター情報なし
小学館

・水口尚樹

 ヒロインは、早乙女八重という女子ボクシング期待の星である梅咲高に通う女子高生。オリンピックへの出場も期待されている。スパーリングの相手が男子大学生でも勝ってしまうという実力は本物。頭脳明晰で容姿端麗、スタイルも抜群のクールビューティ。チャームポイントは綺麗に割れた腹筋。そんな彼女が、同じ梅咲高校のボクシング部に所属する選手としては冴えない少年の月島サトルに恋をした。

 ところがもったいないことに、八重がサトルに告白するも、返事はまさかの「ゴメンなさい」。実はサトルの方も八重のことをまんざらではないのだが、ボクシングをやるうえで足を引っ張りたくなかったのである。

 そんな二人のことを知った女性監督の塩谷の提案で、表向きは選手とトレーナーとして、こっそり付き合うことになる。実はサトルは選手としてはさっぱりだが、トレーナーとしては優れているのだ。これは、そんな二人が繰り広げるボクシングラブコメの開幕といったところか。

 ふたりの初々しさがなんとも楽しい。さてさて、これからどのように展開していくのか期待が持てる。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。
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はぐれアイドル地獄変 5

2018-04-12 10:53:09 | 書評:その他
はぐれアイドル地獄変 5
クリエーター情報なし
日本文芸社

・高遠るい

 ヒロイン役は、南風原海空というアイドルの美少女。アイドルといっても、着エロアイドルくらいの仕事しかやっておらず、かなり際どいビデオにも出演している。交友関係もエロの道でがんばっている人ばかり。しかし、沖縄空手の達人で、ラグビーの日本代表選手が3人でタックルしても微動だにしないくらい足腰が強い。

 ところが、この海空を拉致する命知らずがいた。因縁のある池崎という男の差し金で、スタンガンで襲われた挙句にエロエロな格好で拘束され、トドメに焼酎で浣腸されて栓までされた状態で酷い暴行を受ける。あわや池崎にやられそうになった(先っちょだけは入ったみたいだが)ときの反撃の手段が、「アイドルはウ〇コしない」という伝説を覆すような方法。これには笑った。もっとも、海空はスタンガンでやられたことがトラウマになって、静電気でも怯えるようになったようだが。

 もう一つ笑ったのが、イメージビデオ発売時のイベント。BD・DVD1枚につき1秒間爆乳触り放題というもの。何しろ110cmのKカップである。本当にこんなのがあったら、長蛇の列ができるに違いない。

 結構エロエロな場面があるのだが、絵柄がなかなかきれいなところが気に入っている。ところで、作者の高遠るいは、「ミカるんX」などの作品で知られるが、東大文学部の出身だという。あそこもなかなか多彩なんだなと思った。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。


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中原中也の墓

2018-04-11 12:44:02 | 旅行:山口県


 昨日は用事があって山口市のほうに行ったが、吉敷郵便局のバス停近くで見つけたこの標識。中原中也とはもちろん山口市が生んだ、夭折した天才詩人である。墓がこの近くにあるのは知らなかったが、まだ時間があるのでちょっとお参りすることにした。

 中也の墓があったのは、看板近くにある墓地。墓地の写真を撮影してもアレなので、写真は撮らなかったが、墓というよりは碑といった感じの墓石が中原家の累代墓になっているようだ。お供え物もあったので、血縁の人が備えたか、中也ファンが備えたのかもしれない。どんな墓か知りたい人は、ネットに結構あるようなので、画像検索でググってみてほしい。

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書評:日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか

2018-04-10 10:22:14 | 書評:その他
日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか
クリエーター情報なし
集英社

・布施祐仁、三浦英之

 最近は、イラクへの自衛隊派遣時の日報が存在しないとかやっぱりあったとかが話題になっているが、本書は、南スーダンへのPKO派遣時の、日報隠蔽事件を扱ったノンフィクションである。二人の共著で、「はじめに」と奇数章を布施氏が、偶数章と「おわりに」を三浦氏が執筆している。

 書かれているのは、防衛大臣が稲田氏の時代のことである。南スーダンの日報を巡るやり取りはテレビなどでも報道されたので、部分的には覚えている人も多いだろう。本書は、それらを一つの本として取り纏めただけでなく、日本では分かり難い、南スーダンの様子についても記載されている。

 本書から読み取れるのは、言葉遊びに終始する政府と、言葉狩りをしたがる野党の対立の様子というところだろうか。起ったことを「戦闘」だとか、いやあれは「衝突」だといくら言葉遊びをしても、実際に起こっていることは変わらない。

 なんなら、大臣や自衛隊幹部もずっととは言わないが、これからは、数か月くらいは現地に行ってみたらどうだろうか。机上で言葉をもてあそぶよりは、その方が三現主義で今何が起きているのかを実感できるだろう。

 ところで、防衛相というのは、有事の際の国防の要である。軍事に関する専門知識はもちろん、強力なリーダーシップと適切な判断力が求められる。報道された当事のあの右往左往ぶりを見ると、稲田氏には、とても適正があるとは思えなかった。

 ただ、本書の書きぶりにも、少し違和感を感じる。例えば、「自衛隊宿営地のすぐ隣にあるビルで二日間にわたり政府軍とマシャール派の間での銃撃戦があったというのだ。」(p17)このすぐ隣というのはどのくらいだろうか。普通の感覚では数mくらいと思うのだが、同じページに距離が約100mと書かれていた。普通は、100mをすぐ隣と表現するだろうか。まあ、この距離だと流れ弾が飛んではくるだろうが、果たして「自衛隊宿営地の上空を銃弾が飛び交い」(p39)ということになるのだろうか。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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セアカゴケグモ

2018-04-09 19:46:32 | 旅行:山口県
 さっき有線放送で、実家のあるところからは少し離れているが、同じ市内でセアカゴケグモ1匹が発見されたという注意喚起があった。セアカゴケグモは一時話題になった外来性の毒グモである。

 ゴキ〇リではないが、1匹いれば、他にもたくさんいると思っていいだろう。しかし、わが故郷のような田舎でも発見されたということは、既に日本に根を下ろしていると思っていいだろう。もう根絶というのは難しく、見つけ次第対処するしかないだろう。しかし、セアカゴケグモより遥かに危険なヒアリが普通にみられるようになったらさすがにいやだな。
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Burger&Coffeeで昼食

2018-04-09 12:38:48 | 旅行:山口県


 昨日は、JR美祢駅からそう離れていないザ・ビッグ美祢店の敷地内にあるBCGで昼食を摂った。頼んだのは上の写真にあるように、ハンバーガーとコカ・コーラのLサイズ。場所は桜祭りの会場から、少し下関側に道路沿いに行ったところだ。

 パンの中に挟んであるハンバーガーパティがすごく分厚くて、なかなか食べ応えがある。



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美祢桜祭り

2018-04-08 19:17:40 | 旅行:山口県


 今日は、初めてあんもないと号というコミュニティバスに乗って、市の中心部まで行ってきた。昨日がイベントなどが行われる本番の日だったので、行くつもりだったが、出ようとしたら雨が降っていたので止めた。今回は第31回にあたり、開催は4月6日~7日で、イベントは昨日だけだが、出店は今日までとなっていたので、行ってみたのだが、上の写真のように桜も散ってしまい、出店も目に付いたのはわずかに一つだけだった。葉桜で花見をしている人も僅かながらいたが、今日はほとんど何もやっていない。結局近くにあるザ・ビッグで買い物をして帰っただけになってしまった。



 ちょっと寂しかったので、まだ花の咲いていた桜の枝の写真をアップしておこう。
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書評:半乳捕物帳

2018-04-08 10:53:35 | 書評:小説(その他)
半乳捕物帳 (実業之日本社文庫)
クリエーター情報なし
実業之日本社

・花房観音

 これはタイトルからも想像できるように、もちろんあの有名な「半七捕物帳」のパロディである。まあ最後に掲載されている「謝辞にかえて」の中で、著者が、「岡本綺堂先生、ごめんなさい」と誤っているからいいか。

 ストーリーは、徳川将軍家の血を引くお七が、右乳に葵の紋のタトウを入れて、花のお江戸で起こるエロエロ事件に挑むというもの。この辺り、色々交じっているような気もするのだが、そんなことは気にしない。敵を前にすると、お七は、この紋が見えるようにふくらみまでは見せるのだが、決して先っちょは見せない。

 そして決め台詞のバリエーションは色々あるのだが、必ず江戸をエロと言い間違えて訂正するのだ。例えばこんな具合。

「エロ・・・・・・いえ、江戸の悪は、決してこのあたしが許さない。」(p257)

敵は徳川に恨みを持つ伊賀忍者の末裔という桃雲斎と丈円というふぇろもん出しまくりのエロ坊主。

 お七といっしょに行動するのが、同心の片山兵衛。こちらは大体が敵の手に落ちて男からいろいろとやられる(うわっ、想像しただけで鳥肌が!)係だ。

 そしてお七の子分の金と玉 正確な名前は金之助と玉五郎。‥お七が呼ぶときは大体二人の頭文字を続けて呼ぶ。妙齢の娘がなんとはしたないことを・・(笑)

 それにしても、ぱいずり花魁とか、吉原おっぱい軍団とかえすえむとか、なんやねん。アイドルも真っ青の坊主っ子組みだとか坊主っ子組みじゅにあなんてのも出てくる。真面目に読めばツッコミどころ満載なのだが、そんなことをするのは野暮というもの。とにかく笑えるのである。

 こういった明らかなパロディものは大好きなのだが、そこはさすがに花房観音。エロエロな場面も結構あり(でも笑ってしまう方が多いかな)なかなか楽しめる。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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庭のサクランボの花

2018-04-06 21:37:42 | 旅行:山口県




 実家の管理のために、しばしば帰省しているが、我が家の敷地を見ると、昨年植えたサクランボの木に花が咲いていた。まだ枝も伸びてないので、花も少ししか付いていないが、そのうち大きくなってもっと花が咲くのだろう。

 サクランボは品種によっては自家不和合性があり、1本だけでは実が成らないので、違う品種を2本植えているが、果たしていつになったら実が成るのやら。それにしても周りは草だらけだ。除草剤は使っているのだが、撒いたところ以外は、草だらけである。これはなかなか除草が大変だろう。

 でも花が咲いたということは、無事に根付いたということだろう。少し安心した。
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書評:姉のおなかをふくらませるのは僕(1)

2018-04-06 13:56:30 | 書評:その他
姉のおなかをふくらませるのは僕 1【期間限定 無料お試し版】 (ヤングチャンピオン・コミックス)
クリエーター情報なし
秋田書店

・(絵)恩田チロ、(原作)坂井音太

 このタイトルをみて、なんだかエロいことを想像をした君、<はいアウトゥゥゥ!!!>

 おなかをふくらませるといっても、別にいけないことをするわけではない。単に食べ物でふくらませるだけなのである。なにしろ弟はしっかり者とはいえ、まだ小学生である。そう、漫画のジャンルとしては、決してエロ漫画ではない。グルメ漫画なのだ。

 姉の市川京子は、貫井高校一年の美少女四天王に入るくらい可愛らしく男子の人気も高いのだが、プロレスが大好き。女友達とプロレスの技をかけあって喜んでいる。それが、フランケンシュタイナーとかジェーマンスープレックスとか、なんとも本格的なのである。普段の言動もヘンで暴走しがちなので、弟の忍に言わせれば「大変」ということらしい。

 実は二人は血が繋がっていない。京子の父と忍の母が再婚して二人は姉弟になったのだが、両親が同時に亡くなって、今は二人で暮らしている。二人に共通していると言えば、どちらも料理が得意なところか。互いに相手を(姉弟として)溺愛しているが、ちょっと行き過ぎでそれがなんとも楽しいのだ。

 姉には、梨由子という若い叔母(なんと25歳)がおり、彼女が二人の保護者のような感じなのだが、元ヤンキーでなかなか迫力のある人だ。姉は苦手意識を持っているが、結構面倒みはいいようである。ちなみに、自分のことを叔母さんと呼ばれるとキレる。<梨由子姉ちゃん>と呼ばないといけないらしい。

 忍はなかなか可愛らしい容姿をしているので、学校ではおませな女子たちの妄想の対象になっているようだ。しかし、男の子はいつまでも子供ではない。やがては・・・(以下略)

 かなりヘンな美少女姉としっかり者の弟の繰り広げるグルメ&ホームコメディはなかなか楽しい。この1巻目を読んですっかり気に入ってしまった。

 なお、この作品、2018年3月号から、作画を内藤らぶかに交代して、「姉のおなかをふくらませるのは僕おかわり」として「別冊ヤングチャンピオン」にリニューアル連載されているようだ。こちらにも注目したい。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。
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