文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

ソウナンですか?(5)

2019-09-12 12:13:25 | 書評:その他
ソウナンですか?(5) (ヤングマガジンコミックス)
さがら梨々
講談社

 JK4人の遭難ライフを描いたシリーズもこれが5巻目。BSの深夜にアニメ放映もされており、私のお気に入りの漫画の一つだ。飛行機事故で無人島に漂流した4人の女子高生たち。すなわち、ちょっと脳筋な鈴森明日香(あすか)、遭難のプロ鬼島ほまれ、優等生の天谷睦(むつ)、お嬢様な九条紫音(しおん)の無人島サバイバルライフを描いたものである。ちなみに、この4人の名前の方から1文字ずつ取れば「あほむし」となる。

 一時彼女たちの住んでいる島を「あほむし島」と名付けようという意見もあったようだが、さすがにこれはすぐ却下されたらしい。ただ、この「あほむし」という言葉、アニメのホームページにも「あほむし日記」という名前で使われている。

 この巻では、むつが優等生だったことが役にたつ。古井戸に閉じ込められたほまれをむつの知識を使って救出するのだ。

 そしてメンバーに恥ずかしいことが起きるのもお約束。だいたい恥ずかしい目に合うのはあすかかしおんの役目だ。今回の犠牲者はしおん(笑)。ロープを使ってブランコを作ろうとして、なぜか緊縛、吊り下げ。そのうちトイレに行きたくなって(以下略)。下にいる3人は雲一つないのに虹ができて綺麗だなあとのんきな感想。そしてしおんは開放感。そういえば、むつもムカデに噛まれて恥ずかしいことに・・。

 爆笑しながら、サバイバルに関する知識も得られるというお得な漫画。4人共結構な美少女なのに、これだけ笑えるのは珍しい。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「相続アドバイザー3級」の試験申し込み

2019-09-10 18:55:22 | 資格試験受験関係

 今日が締切だったので、経済法令研究会の実施している銀行業務検定のうち「相続アドバイザー3級」の試験を申し込んだ。近所のコンビニで受験料を振り込んで申し込み完了。試験日は10月27日。最近いろいろと忙しかったので、資格試験の受験をするのは本当に久しぶりだ。専門外の資格は上から2つ目のものを受けることにしているが、この資格は2級が最高なので、受験するのは3級。

 生涯100資格を一つの目標にしている。 私の合格した資格試験一覧にあるように、現在96資格。放送大学も卒業できるのは、あと2コース。ネタで1つ通信教育を受講しただけで試験を受けていないのが一つ入っている。計算すると3資格ほど不足するので、少し埋めておこうと思ったのと、必要があって相続関係はいろいろと勉強したので、とっつきやすいかなあということでこの資格を選んだ。3月には2級試験があるので、場合によってはこれも受けてみたいと思う。

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放送大学の学費振り込み

2019-09-08 17:17:27 | 放送大学関係

 昨日来ていた、放送大学の2学期学費の振り込み通知を近くのコンビニで支払ってきた。

 申請通りの科目が登録された。2学期に履修するのは以下の3科目5単位分。

(放送授業)

・Webのしくみと応用

・コンピュータとソフトウェア

 

(面接授業)

・社会基盤とインターネット技術

  来年は学期に4単位づつ履修すれば、一応2年で卒業できる計画だ。こうなったら、全コース修了して、名誉学生を目指すか。

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天才月澪彩葉の精神病質学研究

2019-09-07 09:31:16 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
天才月澪彩葉の精神病質学(サイコパス)研究ノート (アルファポリス文庫)
玄武 聡一郎
アルファポリス

 〇〇学ミステリーと本書を位置付けるなら心理学ミステリーと言っていいだろう。ヒロインは表題の通り月澪彩葉という、木之瀬准教授の研究室の修士2年で、サイコパスの研究をしている。彼女はサイコパスの気持ちが理解できてしまうので、自分が理解できないサイコパスに出会いたいと思っている。ちなみに、ものすごい美女で、そこら辺の男より強いと言う設定だ。性格も男前(笑)。

 そしてこれに絡んでくるのが同じ大学の学生・北條正人。人の本質や感情を見ることができる共感覚の持ち主である。

 そして、起こる三つの異常な殺人事件。体の一部を切り取ったり、顔をすりつぶしたり。果たしてこれが月澪の理解できないサイコパスなのか?

 驚くようなオチに読者は驚くに違いない。そして読者をミスリードさせるような書きぶりと、見事な卓袱台返し。この巻の評判が良かったのだろう。2巻も出ており、これが彩葉と正人の出会いの物語になっている。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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道中記

2019-09-05 20:36:24 | 書評:その他
道中記
種田 山頭火
メーカー情報なし

種田山頭火といえば、漂白の自由律俳人として知られた人物だ。今の山口県防府市の裕福な家に生まれたが、少年時代に母が自殺、家は没落して弟も自殺。結婚して子供を設けるも生活能力はゼロ。一生を漂白と酒に過ごした。

 これは山頭火が50歳ごろの記録であろうか。その頃彼は今の山口市小郡に其中庵(ごちゅうあん)という庵を結んでいた。昭和7年から昭和13年の間だという。彼はここを拠点にして、日田、別府、福岡など主に九州の北半分に住んでいる俳句仲間を訪ねている。そして彼はいよいよ其中庵を解消する決心をした。

 四月十日 曇。
(略)
――私はいよ/\重大決意をした、――いさぎよく其中庵を解消して、再び行乞流転の旅人となるのである。



 全体を通してはユーモラスな文体なのだ。例えば、このような一文がある。いったいどうしたんだろう?

 三月十七日 日本晴、宇佐。
(略)
ふんどし異変、山頭火ナンセンスの一つ、私としては飲み過ぎた祟りであり、田舎の巡査としては威張りたがる癖とでもいはう、とにかく、うるさい世の中だ、笑ひたくて笑へない出来事であつた。



 しかし、ユーモラスな文体ながら、彼の孤独と寂寥感を感じられるような記述もある。

 三月十六日 好晴、中津。
(略)
夜は句会、二丘、昧々、耕平、そして主人と私、あまりしやべつたので、さびしくなつた、かなしくさへなつた。



 山頭火という人物に興味を持った人は、読んでおくといいのではないだろうか。彼の漂白の生活の一旦なりと分かるだろうから。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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満願

2019-09-03 08:21:08 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
満願 (新潮文庫)
米澤 穂信
新潮社

 本書は、米澤穂信による珠玉のミステリー短編集だ。収められているのは次の6編。

1.夜警
 交番勤務の川藤浩志巡査は、暴れる田原勝に向けて発砲・射殺したが、自分も切り付けられて殉職した。

2.死人宿
 楽に死ねると、自殺志願者が集まる「死人宿」。そこで働く語り手の元恋人・佐和子が、脱衣所で遺書の落とし物を見つける。

3.柘榴
 親が離婚することになった。夫の方は全く生活力のない男。当然親権は母親のものになるはずだったが、二人の子供たち(姉妹)は虐待をでっちあげて父親のもとに。

4.万灯
 井桁商事の伊丹は、バングラデシュの天然ガス開発室長だ。開発に反対するアラム・アベッドを、フランス企業OGO勤務の森下といっしょに殺害する。そして罪の意識に怯える森下を日本まで追って殺害する。

5.関守
 ライターである語り手は、都市伝説のネタを求めて、伊豆半島南部にある桂谷峠にあるドライブインで、店主のばあさんから話を聞く。

6.満願
 表題作。弁護士の藤井は、学生のころ下宿していた畳屋の鵜藤重治の妻・妙子が貸金業者矢場英司を殺害。3年がかりで控訴審まで進むも、妙子の希望で控訴が取り下げられ、1審通り、懲役8年の刑が確定する。

 いずれも、「えっ。こんなオチになるの?」といった意表をつくような結末。それぞれの話に関連性はないので、どの話からでも読み始められる。短編集なので1話を読む時間はそれほどかからない。時間がないが良質のミステリーを読みたい人にはお勧めである。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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生徒会役員共(1)~(18)

2019-09-02 16:54:04 | 書評:その他
生徒会役員共 1-18巻 新品セット (クーポン「BOOKSET」入力で+3%ポイント)
氏家 ト全
講談社

 今一番気に入っている漫画の一つがこの「生徒会役員共」だ。現在週刊少年マガジンに連載中でこの間18巻が出た。

 舞台は私立桜才能学園という高校。この桜才学園は女子高だったが、今年から男女共学となった、津田タカトシは家から近いという理由でこの学校に進んだが、なぜか生徒会長天草シノにより生徒会副会長に任命されてしまう。

 内容は、タカトシと彼を巡る女子たちとの一種のラブコメなのだが、やたらと下ネタが多い。これにツッコミを入れるのがタカトシ君の役目なのだが多勢に無勢。なにしろ、この彼を巡る女子というのがみんな美女なのだが、なかなかの曲者ぞろい。

 生徒会長のシノは言うに及ばず、その親友で生徒会の書記の七条アリア。お金持ちのお嬢様のはずなのだが、おしりをいじったりパンツを履かなかったりと、シノ以上にエロボケに走ることが多い。ちなみに、七条家のメイドである出島サヤカは、メイドとしては出来る人なのだが、言動の端々に以前SM関係の仕事をしていたことがうかがえる。そしてお嬢様大好き。

 生徒会会計の萩村スズは、タカトシと同学年で、帰国子女のIQ180の天才。でも小学生と間違われるようなちびっ子。エロボケはほとんどないがその代わり、ちびっ子ネタが多い。

 そして生徒会顧問の横島ナルコ先生。黙っていれば美人なのだが、大の年下男子好き。そしてMプレイ大好きで、体に縄の跡がついていたりする。

 この生徒会メンバーは言うに及ばず、男性恐怖症の風紀委員長五十嵐カエデや親戚同士が結婚したため、タカトシの親戚ということになり、彼の家にしょっちゅう出入りするようになった英稜高校の生徒会長である魚見チヒロなど、彼をとりまく女性がどんどん増えていく。

 基本は4コマ漫画であり、特にエロい場面は出てこないのだが、このエロボケとそのツッコミはなんとも面白くつい笑ってしまうのである。あまり人前で読むのはおススメしない。ニヤニヤ笑って、「こいつ変な奴かも?」と思われること請け合いだから。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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