文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

年下女子にマウントされる アンソロジーコミック

2020-01-16 09:34:04 | 書評:その他

 

 本書はタイトルの通り、色々な年下女子に振り回される男たちの話を集めたものだ。出てくる女子は、JS(女子小学生)からJK(女子高生)まで。7人の漫画家たちが、色々なマウント年下女子とそれに振り回されている男たちを描いている。

 共通していることは、出てくる女子が結構可愛い事。この女子が、年上男子をからかってくる。別に表紙イラストにあるように、男の方がドMという訳ではない。だから首輪をつけられて興奮するといったような場面はない。みんなどこにでもいそうな普通の男子なのだ(そういえば一人殺し屋がいたか)。まあ、一般的には、女子の方が成長が早いので、年下女子とカップルになるのは、そんなに珍しいことではないのだろうが。こういった年下女子に振り回されるのも男の甲斐性?

 M男でなくとも、少々振り回されてもいいから、こんな可愛らしい彼女が欲しいと思う男たちも多いのではないかと思う。でもJSはだめだよ(笑)。でも、考えてみれば、夫が大学生のころ、妻がJSだったというくらいの歳の差がある夫婦って、結構多いんだよなあ。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

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少年、ちょっとサボってこ? 1.2

2020-01-13 12:12:52 | 書評:その他

 

 

 

 主人公は、二宮雄介という中学生。決して二宮金次郎ではない。母親と二人暮らしのため、自分がしっかりしないとということで、いつも肩ひじ張っている感じだ。

 そんな彼に何かと声をかけてくるのが、サボり魔のお姉さんの桐切沙織。ガス会社の小さな営業所に勤めている。この沙織さん、何かにつけて仕事をさぼっており、雄介くんを巻き込む。一口で言えば、ダメな大人の代表のような人だ。でも雄介くん、なんだかんだ言いながらも、結局はお姉さんのサボりに巻き込まれている。

 この作品は、そんな二人の掛け合いを描いたものだ。一応言っておくと、ラッキースケベなシーンも、エロい場面もない。あえて言えば、お姉さんのスカートが会社の制服ではありえないくらい短いというところか。お姉さんから気持ちいいこと教えてあげると言われて、ちょっとドキドキと期待した雄介くんだったが、結局はストレッチ。

 この世の中、きちんとしていることを要求されることが多いが、四角四面に生きても疲れるだけ。たまには息を抜くことも大事だよと、この作品には、そんなメッセージがこもっているように思える。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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放送大学新垣ゼミ出席

2020-01-11 16:17:49 | 放送大学関係

 

今日は、月1回ある放送大学の新垣ゼミの日だ。内容は上記新書の輪読。

終わった後、秋田大学通信教育の課題をいくつかやった。

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変な知識に詳しい彼女 高床式草子さん 1,2

2020-01-11 08:35:57 | 書評:その他

 

 

 

 この作品は、ヒロインの高床式草子と草子の彼氏である根住中也の繰り広げるラブコメである。

 この根住くんあまり勉強はできないようで、そもそもの二人のなれそめが、数学の課題ができずに居残りをしていた根住くんに、入試トップの草子さんが付き合って、親切に教えてくれたことだ。そして草子さんは才色兼備、おまけに巨乳。ちなみに最近Jカップになったらしい。

 根住くんは、そんな草子さんにあこがれて玉砕覚悟で告白したのだが、なんとOK。そして、なぜか草子さんの方も根住くんにラブラブ。草子さんによれば、2人は遺伝子レベルで愛し合っているらしい。

 なにしろ根住くんが夏休みに親戚の海の家を手伝うため車で9時間もかかるような町にいても、彼に会いたさに自転車を漕いで会いに行くくらいなのだ。しかし、今年の夏はキミと会えないと言っていた根住くんに拗ねて、水着姿を想像させてやらないと、水着部分の見えない穴だらけのTシャツを着てあらわれる。これはプレグナンツの法則により、裸を想像してしまうということらしいが、いいのか水着でなく裸の想像なら。

 この草子さん、一つだけ変なところがある。それは雑学に詳しいことだ。それも主に下ネタ(笑)。この知識を補充するために、書店で18禁の本を変装してまで手に入れようとするのだ。

 この草子さんの親友が貝塚あさりという少女。草子が純粋で、エロとは無縁だと信じており、根住を敵視している。実は昔、ちょっと恥ずかしいことがあり、草子さんは本気で記憶操作術を調べまくったらしい。もちろん記憶操作の対象はあさりさんだ。でも最後には誤解も解け、あさりと根住くんも仲良くなる。

 とにかく読んでいると笑いの連続なのだ。組体操の練習がいつの間にか48手の練習になったり、デートの約束をしたのに根住くんが補習を受けなくならなければなったときには、100均でSMの女王さまグッズを揃えたり。エッチなものを見ると鼻血ブーとなるのは間違いであることを証明しようと、草子さんが自分のパンツを見せようとしたり。でも下ネタだらけの割には、ABC分類でいうAすら出てこない。こんな楽しい彼女がいたらいいなと思う人は多いことと思う。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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秋田大学通信教育「材料工学概論」の提出課題が返ってきた

2020-01-10 22:17:59 | 秋田大学通信教育

 昨年投函した秋田大学通信教育の「材料工学概論」の提出課題が、単位認定試験問題といっしょに帰ってきた。結果は80B。普通は、80からAになると思うのだが、ここは80だとBになるようだ。まあ別にどちらでもいいのだが、今月の終わりに放送大学の試験もあるし、色々と忙しいなあ。

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非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが…… 5

2020-01-09 10:33:29 | 書評:小説(その他)

 

 4巻までのコミカライズ版が結構面白かったので、原作のラノベを読んでみることにした。といっても、コミックスで読んだところをもう原作で読むのもなんか損した気分なので、ラノベ版の方は5巻から読み始めたという訳だ。もちろん、コミックスと原作では同じ巻数でも進行度は違うが、そこは割り切りということにした。

 エロゲに嵌っている小田切一真とその彼女で才色兼備の同級生の美少女水崎萌香のラブコメなのだが、なんだかこの巻では最初から二人は喧嘩をしている(原因はどうも犬も食わないようなことらしい)。どうやって二人が仲直りをするかというのがこの巻の大きなテーマなのだが、これに、萌香の妹でやはりオタクJCの涼香や、サブカルチャー研究部(実態はエロゲ部)の部長・笹井結奈、小田切君の幼馴染の四ノ宮瑠璃が絡んできてますますややこしいことに。

 本書の内容を一言で表せば「雨降って地固まる」ということだろうか。小田切君、大人の階段は全く昇っていないが、それまで苗字呼びだった萌香と、下の名前で呼び合うようになり、二人の間は着実に前進しているような感じだ。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

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秋田大学通信教育「一般地質学」単位認定試験投函

2020-01-08 18:24:21 | 秋田大学通信教育

 今日、外出した際に、秋田大学通信教育の「一般地質学」の単位認定試験の解答をポストに投函してきた。これで、「情報工学概論」に続いて、2科目4単位目だ。在籍期間は今年の12月までで、それまでに、10単位以上取れば修了認定だ。今届いている単位認定試験問題分と報告課題が返ってきたとき同封されているだろう単位認定試験問題を片付ければ、届く予定である。今月の終わりには放送大学の試験もあるし、色々と忙しい。

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太陽のシズク ~大好きな君との最低で最高の12ヶ月~

2020-01-07 09:06:27 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 この物語は一つのラブストーリーだと言えるだろう。理奈と翔太の高校3年のときの1年間の物語。

 理奈は宝石病(正式名は、限局性心筋硬化症)という不治の病を患っている。これは心臓に腫瘍のようなものができる病気で、腫瘍そのものは良性なのだが、ほうっておくと、肥大化して動脈閉塞や心不全を起こして死に至るという設定だ。手術をすれば10年程度寿命を延ばすことはできるが、完治はしない。宝石病というのは、この腫瘍は、シズクと呼ばれ、真珠や琥珀のように生物由来の宝石として扱われている。

 宝石病と診断されたのが高校2年の秋のことだ。だから理奈の一家は、東京から病院に近い司浜に越してきた。理奈も3年になって、司浜西高校に転校してきたのだ。そこで運命の出会いをする。

 実は十歳のとき、理奈は火事で自分を助けようとした父を亡くしており、家は貧乏になった。シズクはものすごく高く売れる。しかし、宿主の死後にしか取り出せない。だから理奈は大好きな家族のために手術を受けないことも考えていた。

 物語は、章ごとに、理奈と翔太の視点を変えながら進んでいく。実は、作者は物語の中にある仕掛けを設定しているのだが、これを説明するとネタバレになってしまうので、これ以上は言わない。

 プロローグで理奈は「ハッピーエンド」といい翔太は「バッドエンド」だと言っている。最初は意味がよく分からなかったが、読み終わった時、確かにそうだなと思った。涙もろい人なら、このラストには、涙するに違いない。

 ただ細かいことを一つ指摘すると、理奈の誕生日は2月29日すなわちうるう年生まれという設定だ。そして物語は理奈が高校3年の時のこと。しかし、高校3年の1月頃理奈は恋人に次のように言っている。

「二月二十八日に手術して、それからしばらく入院するの。代わりに、二十九日がある来年、お祝いしてほしいな」(p209)



 普通は、高校3年生は4月1日までに18歳になる。そして次のうるう年となるのは20歳のときである。要するに来年ではなく再来年なのだ。理奈は病気などの理由により1年遅く高校に入ったと言う設定(要するに19歳で卒業させる)なら、つじつまはあうのだが、見落としたのかと思って前の方を読み直してもそれらしい記述はない。それどころか、283ページには2年生を一つ年下と書いている。もっともこれは、翔太の視点なので、理奈が一つ上だったことをひた隠しにしていた可能性はあるのだが。

 そして、これは初読時はまず気が付かない矛盾だが、翔太パートによると、翔太が理奈から宝石病のことを聞いたのは6月頃のようだ。(p74)しかし、本書の仕掛けのことを知って読み直すと、理奈パートには、病気のことを告げたのは年が変わって、1月となっている。(p209)

 まあ、今の心理学によれば、記憶とはそのままの出来事を覚えているのではなく、脳が組み立てるものなので、翔太の記憶が違っていると思えばいいのだろうが。

 ただ、どちらも本筋にはあまり影響はないだろうと思う。例えば前者は別に誕生日を他の日にしてもいいだろうし、後者は翔太パートを削除してしまえばいいと思う。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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半七捕物帳 16 津の国屋

2020-01-05 10:04:53 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 宮部みゆきさんの「ほのぼのお徒歩日記」で半七捕物帳の中でも名作と紹介されていたので、興味を持って読んでみた。この話も半七老人が、語り手に昔の話を語るという形式である。半七は江戸時代の岡っ引き。岡っ引きという存在は歴史的にはいろいろあるものの、要するに、探偵役。捕物帳は、江戸時代を舞台にした日本独特のミステリーだ。

 津の国屋とは、裏伝馬町にある酒屋のことだ。元々は、3代前に、本家からのれん分けしてもらった店だが、本家の方はとうに潰れて、この店はますます繁盛してきた。今の主人は3代目だが、子がないということで、八王子の遠縁のものから、お安という娘を養女にした。ところが、実子が二人もできたもので、お安がじゃまになり、あらぬ言いがかりをつけて追い出してしまった。そして、お安は八王子に帰ってしばらくすると死んだそうだ。自殺らしい。

 ところが津の国屋の実子であるお清が、お安の死んだ17で病により死んでしまう。そして妹のお雪もことし17になる。赤坂裏伝馬町に住む常磐津の師匠文字春は、堀の内の御祖師様への参詣の帰りに、八王子から津の国屋のお雪に逢いに来たという不思議な娘と出会う。そして、津の国屋の女房と番頭が心中事件を起こす。このように前半は怪談風味で進むが、最後は人が企んだ事件になっている。

 私は、読んでみて、二つの点で不満があった。まず、この話に半七親分は出てくるといえば出てくるのだが、最後の方で少し出てくるという感じだ。その代わりに活躍するのが桐畑の常吉という若い目明し。半七は、その親父の幸右衛門に世話になったことがあるということから、彼に協力するという立ち位置なのだ。

 二つ目は、それまでまったく登場していない人物が、事件の解決時点で出てくることだ。事件解決の時にそれまで出てこなかった人物を登場させるというのは、ミステリーとしてどうかと思う。

 まあ、1話当たりがそう長くなく、気軽に読めるので、あまり読書時間を取れないときにはいいだろう。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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最速で10倍の結果を出す 他力思考

2020-01-03 09:54:41 | 書評:ビジネス

 

 本書のキモを一言で言えば、「人の能力には限界があるので他人の力を借りよう」ということ。いくら優秀な人でも、自分一人だけでは独善的な考え方になってしまう。何でも自分でやろうとせず、能力にしても人脈にしても人の持っているものを借りれば、そこにレバリッジがかかり、タイトルのように、自分一人でやっているのとは比較にならないくらいの成果を出すことができるのである。

 こういう経験はないだろうか。何かを自分一人で考えていた時にはいい考えは出なかったのに、誰かと議論していると、うまいアイディアが浮かんできたことが。これは他人の頭を借りる一つの例だ。

 いま、ネットでは様々な情報が溢れている。ちょっと検索をかければ、簡単に多くの情報を手に入れられる時代である。しかし本書でも触れているように、有益な情報を手に入れるには、検索力や質問力が必用なのだ。

 何を取り入れて、何を取り入れないかは自分で判断する必要はあるだろう。また、人の知恵を借りる前にある程度は自分で考えて置く必要もある。宗教ではないが、「絶対他力」というのは危険だ。それだとロボットや盲信者・狂信者と変わらないだろう。要は自分の頭を使う必要のないところは、うまく人の頭を使うということだろう。

 管理職になったら、ぜひこの考え方を取り入れることを勧めたい。係長クラスならともかく、課長クラスになれば、そうでないと、幅広い業務をこなしていけないだろう。指示は出すが、具体的なやり方・進め方は部下に任せないと、沢山のことは成し遂げられない。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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