4巻までのコミカライズ版が結構面白かったので、原作のラノベを読んでみることにした。といっても、コミックスで読んだところをもう原作で読むのもなんか損した気分なので、ラノベ版の方は5巻から読み始めたという訳だ。もちろん、コミックスと原作では同じ巻数でも進行度は違うが、そこは割り切りということにした。
エロゲに嵌っている小田切一真とその彼女で才色兼備の同級生の美少女水崎萌香のラブコメなのだが、なんだかこの巻では最初から二人は喧嘩をしている(原因はどうも犬も食わないようなことらしい)。どうやって二人が仲直りをするかというのがこの巻の大きなテーマなのだが、これに、萌香の妹でやはりオタクJCの涼香や、サブカルチャー研究部(実態はエロゲ部)の部長・笹井結奈、小田切君の幼馴染の四ノ宮瑠璃が絡んできてますますややこしいことに。
本書の内容を一言で表せば「雨降って地固まる」ということだろうか。小田切君、大人の階段は全く昇っていないが、それまで苗字呼びだった萌香と、下の名前で呼び合うようになり、二人の間は着実に前進しているような感じだ。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。