ガス、20度、99%
自分の誕生日にチューリップを買って来ました。薄いオレンジ色。夕方には主人がチューリップを抱えて帰って来ました。やや濃いイオレンジ色。今我が家には濃淡のオレンジ色のチューリップが20本、ワインクーラーに飾られています。
ひとつの花が沢山だとお花畑に行ったような気分になります。チューリップを選びながら思いました。最近のチューリップ、色も形も様々です。花びらの先がカールしたもの花色が斑なもの。私が小さい頃は、チューリップの色は真っ赤、真っ黄色、真っ白の3色でした。紫や微妙なオレンジやピンクのチューリップ、不思議に気持ちがそそられます。やや小ぶりなオレンジのチューリップは、主人が持ち帰ったものも私のも中國昆明からのチューリップです。
昔のチューリップの色を思い出した時、一枚の写真が頭をよぎりました。私が2歳の頃だと思います。福岡の香椎花園で親子3人が写ったものです。母と私はお揃いの布のジャンパースカート、父は背広を着ています。その3人の後ろは満開のチューリップです。黒白写真ですが、花の色まで見えるようです。父も母も30代。ちょうどこの季節でしょう。昔の香椎花園は、花ばかりでした。今は子供向けの乗り物やイベントもあるそうです。調べてみると、チューリップの数10万本だそうです。見頃でしょう。
春先、よくチューリップを求めます。紫のチューリップが好きです。今回いくら探しても紫のチューリップはありませんでした。紫や斑のチューリップはオランダから一年中入って来ます。チューリップを求める度に思います。球根の花はほんとは切り花には向かないかもしれないと。4,5日経つと、茎の空洞からヌルヌルした液が出て来て水がすぐに傷みます。その茎が中折れして見苦しい姿になってしまいます。球根花は、土植えで見るのが一番です。
子供の頃、お花の絵を描くとみんなチューリップでした。色も白赤黄色。簡単で良かった。この季節チューリップに手が伸びるのは、きっとあの香椎花園での遠い記憶からかも知れません。