雨、16度、97%
私が飲むコーヒーといったら、大半がミルクです。カフェオレなどと言えば聞こえはいいのですが、カフェオレなどがないお店で普通のコーヒーを頼めば、付いて来る小さなミルクピッチャーのミルクは全部使ってしまいます。親しい方達には「おこちゃまコーヒーね。」とまでいわれる始末です。主人と結婚して飲み始めたコーヒーです。主人は鋳物で出来た壁に据え付け式の手回しのコーヒーミルを持っていたほど珈琲好きです。初めの頃は、ミルクを入れずに飲んでいました。いつの頃からこんなに沢山のミルクを使うようになったのか、ちっとも覚えていませんが、ミルクを飲むためのコーヒーのようです。
先日、まだ雪の残る軽井沢へと行きました。まだ軽井沢の町は半分冬眠中でした。犬を連れての昼食に地元の友人が選んでくれたお店はハワイアン料理。食事の最後に軽井沢で有名なみかど珈琲を頼みました。付いて来たミルクは小さなカプセルに入ったあのコーヒーミルク。どうもコーヒーミルクは好きではありません。そこで、ぽってりとしたコーヒー茶碗に手慣れてた様子で注がれたコーヒーをそのまま飲みました。何年ぶりのことです。「あら美味しい。」お客は私達3人と犬3匹なのですが、犬連れの食事の上に、久しぶりに会った友人と話が盛り上がっていますから、コーヒーのことなど口にせず、昼食をご馳走になった後は、そのまま、新幹線に飛び乗りました。
翌日、急にストレートのコーヒーが飲みたいと思います。香港に戻って、朝主人にコーヒーを入れるときに、美味しそうだわと感じます。主人の珈琲は碾いた豆を日本から持ち帰り、普通のコーヒーメーカーで入れています。たまたま、頂き物のひとり用のドリップコーヒーが手元にありました。午後のおやつの時間になると、あんドーナツやラスクなどおやつを選ばずこのひとり用のドリップでコーヒーを入れます。
いよいよひとり用のドリップが切れました。主人は保温されるコーヒーメーカーがいいと言いますが、私は、自分で入れるドリップコーヒーの膨らむ様子が好きです。そこで、町に出てコーヒー器具を探します。
香港人がコーヒーをこんなに飲み始めたのは、極々最近の話です。スターバックスのおかげです。日本同様、スターバックスや地元のパシフィックカフェが軒を並べていても満員の状態。おかげで我が家の近くには焙煎までしてくれるコーヒー店が出来ました。 このお店は日本人が経営しています。
ご覧のように立派な焙煎器。ちょっと前まではここにケメックスが売られていたので、行って見ましたが売り切れ。
こちらのお店は店の奥で焙煎をしています。ドリップ用器具は今ひとついいなと思うものが見つかりません。
この店だけは昔からある珈琲の焙煎をしているお店です。もうかれこれ半世紀だそうです。焙煎で出る熱を逃がすためのダクトがないので、ご覧のように床上に大きな管が渡っています。ここの珈琲を昔買いましたが、今ひとつです。
もちろん、コンク式のエスプレッソマシーンも町中に溢れています。でも、プクプクとドリップで立ち上がってくる珈琲の香りや様子が好きな私は手入れのドリップを探します。それまでは買い足したひとり用のドリップで我慢。
軽井沢のみかど珈琲で、コーヒーから珈琲に目覚めたようです。みかど珈琲、東京が本社です。渋谷の東急デパートや三越では豆も買えます。軽井沢の友人は夏場のみかど珈琲のソフトクリームがいちばんよと教えてくれました。